「続サラリーマン忠臣蔵」

★★★

1961年2月25日公開/カラーシネスコ/110分/東宝/

製作    藤本真澄 原案    井原康男(井手俊郎+笠原良三+戸板康二+田波靖男)

脚本    笠原良三 監督    杉江敏男 撮影    完倉泰一 音楽    神津善行

出演-森繁久彌・小林桂樹・草笛光子・司葉子・宝田明・加東大介・左卜全・有島一郎・南道郎・山茶花究・三船敏郎・東野英治郎・河津清三郎・三橋達也・団令子・夏木陽介・中島そのみ・柳家金語楼

 

前作からちょうど2ヶ月後に公開された続編。

 

新会社を設立した森繁久彌以下の四十七士の社員たちだが、米国の特許を化学会社の専務である南道郎に売り込もうとするが、なかなか進展しない。ついには森繁は自宅を売り払って社員の給料を工面する窮状に。

 

一方小林桂樹は妹・司葉子の勤めるクラブのママ、草笛光子に惚れられてしまい甘い日々が続く。そんな中、森繁は意を決して、事前の約束なしに化学会社の社長・左卜全の自宅へ乗り込む。そこで南の妨害で話が通ってないことが判明、左は特許が前から欲しかったと、無事に商談成立。そこから会社の株価はうなぎ登りとなっていく。

 

東野英治郎が社長を務める会社の株主総会に、森繁以下四十七士の社員が乗り込んでくる。「山」と「川」の合言葉でそれぞれ賛成反対を表明。東野の退陣要求を突きつけるが、議決権があと少し足りない。その時、小林は草笛の持っていた委任状を突きつけ、めでたく社長解任が決まる。

 

2つの会社は合併され、社長には三船敏郎を迎え、宝田明は秘書に返り咲き、森繁も再び専務となってメデタシメデタシで「終」となる。

 

今回は敵役の東野英治郎の出番が少なく、仇討ちを隠すために淫蕩生活をおくる描写もなく、少し期待外れの出来だった。まあ正続編の映画で、続編の方が面白い映画というのは稀なので、仕方ないか。

 

以下Wikiより転載

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『続サラリーマン忠臣蔵』(ぞくサラリーマンちゅうしんぐら)は、1961年2月25日に東宝系で公開された日本映画である。カラー。東宝スコープ。

概要
『東宝サラリーマン映画100本記念映画』と銘打って製作された『サラリーマン忠臣蔵』の続編にして、『社長シリーズ』第9作。

本作は、前作ラストで吉良に辞表を叩き付けた大石らが、新たに「大石商事」を設立し、赤穂産業との株主総会で勝利するまでを描く。また本作では、森繁が社長、加東が専務、寺岡が課長と、本来の役割に戻っている。

なお冒頭では、森繁の解説による前作のあらすじが行われているが、これは『社長シリーズ』では『続へそくり社長』についで2度目である。