騎兵隊 (The Horse Soldiers)

★★★

1959年6月12日米国公開/カラービスタ/115分/UA/

製作    ジョン・リー・メイヒン、マーティン・ラッキン 原作    ハロルド・シンクレア 脚本    ジョン・リー・メイヒン、マーティン・ラッキン 監督    ジョン・フォード 撮影    ウィリアム・H・クローシア 音楽    デヴィッド・バトルフ

出演-ジョン・ウェイン、ウィリアム・ホールデン、コンスタンス・タワーズ、アリシア・ギブソン、スタン・ジョーンズ、ウィリス・ボーシェイ

 

監督J・フォードは、1956年の「捜索者」以降、J・ウェイン主演の戦争映画「荒鷲の翼」(1957)、アイルランドで撮った中編「月の出の脱走」(1957)、スペンサー・トレイシー主演「最後の歓呼」(1958)、イングランドで撮った「ギデオン」(1958)、そして国防省製作の短編ドキュメンタリーを数本監督している。この年、1959年も国防省製作の「朝鮮」を監督、そしてこの「騎兵隊」となっている。

 

最初、題名からして西部劇だと思っていたのだが、南北戦争を題材にした戦争映画だった。南軍の拠点の一つを破壊するため、隠密作戦の指揮を取るのがジョン・ウェイン演ずるヤンキー北軍の大佐。

 

ウェインの任務は、南軍の領土に深く入り込み、補給路である駅を攻撃するという危険なもの。上からの命令で配属された軍医・ウィリアム・ホールデンとは道中喧嘩ばかり。

 

途中に立ち寄った南軍領土内にある邸宅で、作戦を盗み聞きした女主人コンスタンス・タワーズと、下女アリシア・ギブソンの女二人が加わっての行軍となる。

 

当然、ウェインと女主人は惹かれ合っていく訳だが、戦争をしている北軍男と南軍女。なかなかわかり合えず衝突ばかり。

 

ラスト、敵の拠点を爆破して橋を渡れば北軍の領地。しかし橋の向こうには南軍が迎え撃つ姿勢。側面と正面から攻めて突破するわけだが、ここの所が渡河するカットもなくよく分からない。Wikiによると、この映画は、歴史的に有名らしいビックスバーグの包囲戦の指揮をとった将軍がモデルになっているらしいが、南北戦争の知識ゼロの私にとっては???が多い。

 

さらに橋火薬を仕掛けて爆破、南軍の進行を阻止するわけだが、何故か橋の手前の小屋で負傷者を治療するため軍医ホールデンが留まる事となる。ウェインの相手・女主人も南軍側なので一緒に留まる事に。

 

二人は抱き合い今生の別れ?をして、派手に橋が爆破され、エンドとなる。

エッ、これで終わりなの??溜飲下がらない終わり方だった。