モガンボ (Mogambo)

★★

1953年10月9日米国公開/カラー・スタンダード/115分/MGM配給/

製作 サム・ジンバリスト  原作 ウィルソン・コリソン   

脚本 ジョン・リー・メイヒン   監督 ジョン・フォード  

撮影 ロバート・サーティース、フレディ・ヤング  美術 アルフレート・ユンゲ

出演-クラーク・ゲーブル、エヴァ・ガードナー、グレース・ケリー、ドナルド・シンデン

 

前作「太陽は光り輝く」から5ヶ月後に公開されたフォード監督作。

アフリカのコンゴやウガンダでロケされている。

 

アフリカで本格的にロケした映画というと、2年前に公開されたハンフリー・ボガート、キャサリン・ヘップバーン主演の「アフリカの女王」がある。アフリカは当時は未だ「未開の地」「暗黒大陸」と呼ばれていた時代。フォードはまるでモニュメントバレーで西部劇を撮るように、アフリカの大地の映像を切り取っている。

 

主演のクラーク・ゲーブルは、動物園に猛獣などを売るハンター役。そこに転がり込んできたのが、いわゆる富豪の愛人であるエヴァ・ガードナー。二人はすぐに恋仲になるが、ゴリラの生態を研究する夫婦がやってきて、その人妻、グレース・ケリーにクラーク・ゲーブルが惚れて三角関係になるのが本筋となっている。

 

途中、ゴリラの群れを追い詰め、生け捕りしようとするシーンが迫力満点。威嚇するゴリラたちと、ライフル構えて微動だにしないクラークとのカットバックが素晴らしい。

 

しかしラストがよく分からない。

クラークはグレースの旦那に妻と一緒になりたいと告白しようとするが出来ない。そして酔っ払って、エヴァ・ガードナーとイチャツイている時に、グレースがやってきて二人の関係はオジャンになる。

 

ラストシーン、船に乗り込んで研究者夫婦は去っていく。この時、グレース・ケリーのアップがワンカットもない。エヴァも去っていくのだが、途中でクラークの本心を知って、泳いで戻ってきて、抱き合ってエンドとなる。

クラーク・ゲーブルが、グレース・ケリーからエヴァ・ガードナーへと心変わりした心情がまったく理解できなかった。

 

以下Wikiより転載

-------------------------------------------------------------------

『モガンボ』(英語: Mogambo)は、1953年に製作・公開されたアメリカ合衆国の映画である。
1932年の『紅塵』(ヴィクター・フレミング監督、クラーク・ゲーブル、ジーン・ハーロウ主演)のリメイクであるが、舞台は前作のフランス領インドシナからアフリカに移されている。
ベルギー領コンゴ・タンガニーカ・英領ケニア・ウガンダでロケーションが行われた。
グレース・ケリー初のカラー(テクニカラー)作品である。
リンダ役は、ジーン・ティアニーが精神を病んで降板した為、グレース・ケリーが演じる事になった。

★受賞
ゴールデングローブ賞 助演女優賞:グレース・ケリー

★ノミネーション
アカデミー主演女優賞:エヴァ・ガードナー
アカデミー助演女優賞:グレース・ケリー
英国アカデミー賞作品賞