「ザ・ホワイトハウス」
The West Wing
シーズン7
『ザ・ホワイトハウス』(The West Wing)は、
アメリカの放送局NBCで1999年から2006年にかけて放送されたドラマで、
ホワイトハウスを舞台に大統領とその側近達を中心に描いた政治ドラマである。
エミー賞史上、多くの記録を樹立したテレビドラマとして知られる。
エミー賞の最優秀作品賞を4年連続受賞し、
ドラマシリーズ全体では計26回受賞(史上最多)、ファーストシーズンでは9個受賞(史上最多)、単一シリーズでも9個受賞(史上最多)などの史上最多記録した。また、ゴールデングローブ賞最優秀作品賞では2000年に受賞し、他に1999年・2001年・2002年・2003年の計4度ノミネートしている。くわえて、全米映画俳優組合賞最優秀アンサンブル演技賞(ドラマ部門)を2年連続で受賞。
レギュラー出演
ジェド・バートレット … マーティン・シーン
CJ・クレッグ … アリソン・ジャニー
レオ・マクギャリー … ジョン・スペンサー
トビー・ジーグラー … リチャード・シフ
ジョシュ・ライマン … ブラッドリー・ウィットフォード
チャーリー・ヤング … デュレ・ヒル
ウィル・ベイリー・・・ジョシュア・マリーナ
ドナ・モス … ジャネル・モロニー
アビー・バートレット … ストッカード・チャニング
ケイト・ハーパー … メアリー・マコーマック
ノシュー・サントス …ジミー・スミッツ
プロデュサー-アーロン・ソーキン、、トーマス・シュラム、ジョン・ウェルズ
話数 | サブタイトル | 邦題 | 脚本 | 監督 | ゲスト | 星取表 |
1 | The Ticket | 本選挙に向けて | デボラ・カーン | クリストファー・ミシアーノ | オリバー・プラット | ★★ ★★ |
寸評 | 本選挙に向けて、サントスとレオはそれぞれ遊説に各地を飛び回る。そんな中世論調査の結果、9ポイントもリードしているのが明らかになる。ジョシュはワシントンに選挙本部を構え、新たに採用するスタッフの面接を始める。ドナが面接に来るが敵対した時の発言を朗読して、断る。一方、ホワイトハウスでは軍用スペース・シャトルの漏えい問題を巡る内部調査が進められ、CJは法律顧問から事情聴取を受ける。顧問は調査中止を大統領に進言する。 | |||||
2 | The Mommy Problem | マミー・プロブレム | イーライ・アティー | アレックス・グレイヴス | ジャニーン・ギャラファロ | ★★ ★★ |
寸評 | 民主党スタッフからは、湾岸戦争でも戦っているサントスの軍隊経験の豊富さをアピールしては、という意見も出るが、ジョシュは安全保障問題では共和党に勝てないと主張し、勝ち目のある経済問題にマスコミの目を集中させようと言う。がサントスは自分を育ててくれたのは軍隊だと主張、予備役の訓練へと向かう。 | |||||
3 | Message Of The Week | さぐり合う両候補 | ローレンス・オドネルJr. | クリストファー・ミシアーノ | ジャニーン・ガロファロ | ★★ ★★ |
寸評 | 予備役の訓練における軍服姿の映像が功を奏し、サントスは支持率で共和党のヴィニックに数ポイント差まで迫る勢いを見せる。ヴィニック陣営は対抗策を話し合った結果、サントス側に揺さぶりをかけるために、ヒスパニック票を取り込もうと考える。しかしヴィニックの選挙スタッフとして長年務めているレオンは、自らもヒスパニック系であるため、この戦略に疑問を持ち、将来子供ら説明できないと、辞職する。 | |||||
4 | Mr. Frost | リークの張本人 | アレックス・グレイヴス | アンドリュー・バーンシュタイン | ミッチ・ピレッジ | ★★ ★★ |
寸評 | 調査委員会に召喚されたマーガレットはCJにかかった電話のことで追及を受ける。一方、サントス陣営は「教育ウイーク」としてペンシルベニアの大学や高校で遊説を続けていた。サントスは「神は知性的だと思う」と答えてしまい、ジョシュは政教分離に違反することを恐れるが、サントスは理論的にそれを説明して聴衆を納得させる。一方、召喚を恐れるCJの元に、リークしたのは私だと、トビーが告白する。 | |||||
5 | 告白 | Here Today | ピーター・ノア | アレックス・グレイヴス | ジャニーン・ガロファロ | ★★ ★★ |
寸評 | トビーが国家機密の漏洩を告白。弟が宇宙飛行士として亡くなっているので何とか飛行士たちを救いたかったのが理由のよう。CJはすぐ法律顧問室のバビッシュを呼び、トビーを事情聴取。トビーの弁護士アラナが駆けつけ、バビッシュとCJは大統領に報告。大統領は即座にトビーを罷免する。 | |||||
6 | The Al Smith Dinner | アル・スミス・ディナー | イーライ・アティー | レスリー・リンカ・グラッター | ジャニーン・ガロファロ | ★★ ★★ |
寸評 | 投票日まで63日と迫った日、サントスが「無条件で中絶に賛成」しているかのようなCMが流れる。ヴィニック陣営ではなく、共和党の委員会が作ったものだったが、サントスは窮地に追い込まれ、やむなく中傷広告を作ることにする。ドナがサントスの擁護者としてインタビューに応じる姿が放送されジョッシュは驚く。ディナー出席の直前にサントスとヴィニックはお互いの腹を割って討論する約束をする。 | |||||
7 | The Debate | 討論会 | ローレンス・オドネル Jr. | アレックス・グレイヴス | ジャニーン・ギャラファロ | ★★ ★★★ |
寸評 | 全米では生放送だったエピソード。 ついに大統領候補2人だけの討論会の日になった。ヴィニックは、スタッフが決めた回答間の制限が気に入らず、ステージ上で、サントスに「本物の討論をしよう」と迫る。二人は国境問題、医療保険、教育、銃規制、代替エネルギーなど、あらゆる問題に対して討論を進めていく。一話全て討論会で、しかも生放送の、意欲的な回となった。 |
|||||
8 | Undecideds | サントスの思い | デボラ・カーン | クリストファー・ミシアーノ | ジャニーン・ギャラファロ | ★★ ★★ |
寸評 | ロスで、ヒスパニックの警官がアフリカ系の少年を撃ち殺したというニュースが入ってくる。ロス行きの予定を繰り上げ、少年の家を弔問したほうがいいと、サントスのスタッフは進言、しかしサントスは気乗りしない。謹慎中のトビー宅をジョッシュが訪ねる。サントスは議員を辞めようとした男であり、大統領の器ではないと言うトビーに対して、ジョッシュは反論できない。サントスはロスの教会を訪れ本音を吐露する。「少年も警官もどちらも不幸であり、この世にある不幸が少しづつ良くなっていくよう努力するしかない」と黒人の参列者を前にスピーチ、拍手を受けるのだった。 | |||||
9 | The Wedding | ホワイトハウス・ウェディング | ジョシュ・シンガー | マックス・メイヤー | - | ★★ ★ |
寸評 | 大統領の娘エリーの結婚式前日、ホワイトハウスでは準備が進んでいた。そんな時、ロシア軍がカザフスタン国境に進軍しているという連絡が入る。娘の結婚式を気にしつつ、バートレットはロシア大使や中国大使と連絡を取る。遊説を続けるサントスだったが、選挙まで6週間だというのに、まだヴィニックに7ポイント差をつけられていた。党内からは、このままジョシュに選挙参謀を任せていいのかとの声もあがり始める。しかしその声をレオが押さえ込む。 | |||||
10 | Running Mates | 副大統領候補の討論会 | ピーター・ノア | ポール・マクレーン | ジャニーン・ギャラファロ | ★★ ★★ |
寸評 | レオ役のジョン・スペンサーが急死。番組冒頭でマーティン・シーンがその死を悼む。「ER」ロマノ役のポール・マクレーン監督作。 副大統領候補の討論会を控え、レオがリハーサルを行った。だがレオがまともに意見を言えず、一同は不安にかられる。しかもなぜかインターネットや新聞で「レオの討論がひどい」ことが話題に。翌日のリハーサルも最悪の出来だったため、ジョシュたちはあきらめムードになる。結局討論会では討論を完璧にこなし、全てレオの作戦だったことが明らかになる。 |
|||||
11 | Internal Displacement | CJの駆け引き | ブラッドリー・ウィットフォード | アンドリュー・バーンシュタイン | アナベス・ギッシュ | ★★ ★★ |
寸評 | 久しぶりにダニーに呼び出されレストランに来たCJは、大統領の娘リズの夫で下院選に立候補しているダグが、ベビーシッターと浮気していたと聞かされる。翌週、大統領が応援演説をすることになっていたため、CJはウィルに真偽を確かめるよう頼む。そんな中、スーダンで難民キャンプ攻撃が勃発。難民権利同盟の担当者から現地の悲惨な様子を聞かされたCJは、ドイツ・フランスを巻き込んで国連決議を採択する方向へと話をまとめる。ダグは結局浮気を認める。 | |||||
12 | Duck and Cover | メルトダウンの危機 | イーライ・アティー | クリストファー・ミシアーノ | JK・シモンズ | ★★ ★★ |
寸評 | カリフォルニアの原子力発電所で事故が発生、このままではメルトダウンが起きる可能性。その発電所は、25年前にヴィニックが建設を推進した原発だった。原発事故のニュースを知ったサントスとジョシュは、事故を利用しないだけではなく、声明も出さずインタビューも受けずじっとしていることを確認する。エンジニア2人が原子炉格納施設に入りバルブを直すが、一人は死亡してしまう・・・。 | |||||
13 | The Cold | 次期大統領への課題 | デボラ・カーン | アレックス・グレイヴス | ロン・シルバー | ★★ ★★ |
寸評 | 原発事故の影響でサントスの支持率が大幅にアップ。ジョッシュは思わずドナと熱烈なキスをしてしまう。一方、ヴィニック陣営は意気消沈。しかもヴィニックが風邪をひいたことで、健康面で問題があるような印象にもなりかねなくなる。そんな中、ホワイトハウスでは、カザフスタンに米軍を投入する事となる。大統領は2人の大統領候補を呼び、負の遺産を引き継ぐことを説明する。 | |||||
14 | Two Weeks Out | ブリーフケースの行方 | ローレンス・オドネル Jr. | ローラ・イネス | ロン・シルバー | ★★ ★★ |
寸評 | 「ER」ケリー役のローラ・イネス監督作。 選挙戦は形勢が逆転する中、ヴィニックは事故のあった原発前で記者の質問に2時間以上答えて世間の疑問を払拭させる事に成功する。二人の演説があったホテルで、ヴィニックま選挙参謀ブルーノはサントスのブリーフケースを見つける。中を確認するとサントスが女性に毎月小切手を送っていることを知る。だが、ヴィニックは相手候補のスキャンダルを流すことをためらい、サントスと二人っきりで会ってケースを返す。サントスは弟の替わりに小切手を送っていると弁明するが、ヴィニックは早く公にするべきだと諭す。 |
|||||
15 | Welcome to Wherever You Are | 追い込み | ジョシュ・シンガー | マーシャ・カレル | ジョン・ボンジョビ | ★★ ★ |
寸評 | 投票日まであと5日。ラストスパートとばかりに、サントスたちは殺人的なスケジュールで各地で集会を続けていた。陣営には、ジョン・ボン・ジョヴィが応援にかけつけ、一緒に各地を回っていたが、肝心な政策につながる報告を聞く時間もなく、サントスは苛立ちを募らせる。一方、トビーき検事の司法取引を拒絶、窮地に追い込まれる。 | |||||
16 | Election Day (Part 1) | 決戦の日(前編) | ローレン・シュミット | ミミ・レダー | ロン・シルバー | ★★ ★★ |
寸評 | 全ての選挙運動が終わって寛ぐスタッフたち。その夜、ジョッシュとドナが結ばれる。翌朝、いよいよ投票が始まり、次第に出口調査の結果も出始め、サントスの優勢が伝えられる。だがジョシュは、出口調査の数字が信じられず、偏執的なほどマイナス方向に考え、スタッフにあきれられる。一方、カリフォルニアで投票を見守るヴィニック陣営でも、出口調査の数字がおかしいと、ブルーノもこだわっていた。 | |||||
17 | Election Day (Part 2) | 決戦の日(後編) | ジョン・ウェルズ、イーライ・アティー | クリストファー・ミシアーノ | ジャニーン・ギャラファロ | ★★ ★★ |
寸評 | 大接戦が繰り広げられる中、レオが心肺停止の状態で病院へ搬送されたとのニュースが伝わり、両陣営に衝撃が走る。知らせを受けたバートレット大統領とCJも、大きなショックを受ける。サントスと妻のヘレンは病院へ。遅れてジョッシュとドナも。しかしすでにレオは息はしていなかった・・・。副大統領候補の死が投票にどう結びつくか、両陣営ともに予測がつかなか中、ついにサントスが勝利を掴む事となった。 | |||||
18 | Requiem | レクイエム | ジョン・ウェルズ、 イーライ・アティー、デボラ・カーン | スティーブ・シル | エミリー・プロクター | ★★ ★★ |
寸評 | レオの葬儀がしめやかに執り行われた。悲しみにくれる暇もなく、サントスとジョシュは下院議長や副大統領の人選に頭を悩ませる。下院議長には3人が立候補しており、有力候補のフィールズはサントスの友人なのがジョシュには不満。ラストはレオの思い出話で終わっていく。CJの涙が印象的。 | |||||
19 | Transition | 政権交代へ向けて | ピーター・ノア | ネルソン・マコーマック | ロブ・ロウ | ★★ ★★ |
寸評 | ジョシュはサムを次席補佐官としてリクルートするためカリフォルニアへ。サントスは、ロシアと中国のにらみ合いに軍事介入したことに不快感を示し、ジョシュにも相談せず、中国国家主席に直接電話をかけ「遺憾に思う」と伝える。国家安全保障局から報告を受け、怒るCJ。サントスは大統領と面会、安全保障局から盗聴されているのを分かった上での行動だと判明する。サムは仕事に追われやつれ果てたジョッシュに対して、一週間休暇を取るなら職を受けると返答、ジョッシュはドナと共に機上の人となる。 | |||||
20 | The Last Hurrah | 党派を超えた人選 | ローレンス・オドネル Jr. | ティム・マシスン | メアリー・ルイーズ・パーカー | ★★ ★★ |
寸評 | 次期大統領のサントスは、副大統領はベイカーと決めていたが、共和党が多数党の上院では承認されるかがわからない。共和党の動向がポイントとなる中、サントスはヴィニックに会い、国務大臣を打診する。 | |||||
21 | Institutional Memory | 岐路に立つCJ | デボラ・カーン | レスリー・リンカ・グラッター | リリー・トムリン | ★★ ★★ |
寸評 | CJはトビーの妻から大統領恩赦でトビーを減刑してほしいと頼まれる。一方、IT長者から直々に「百億の資金を出すから何か課題に取り組んでくれ」とオファーされる。サントスからも「大統領付き特別顧問になってくれ」とオファーを受ける。が結局は、恋人のダニーと一緒に過ごすことを選択する。 | |||||
22 | Tomorrow | 就任式 | ジョン・ウェルズ | クリストファー・ミシアーノ | ロブ・ロウ | ★★ |
寸評 | CJはレオの娘の訪問を受け、大統領に渡してほしいと遺品を受け取る。サントスの就任式と同時に、別れを惜しむホワイトハウス内のスタッフ達。大統領は悩みながらも結局トビーの恩赦申請にサインをする。レオの遺品はナプキンに書かれた「あなたこそ大統領にふさわしい」の額だった。ラストは故郷へと戻るバートレット大統領の「未来へ・・」の言葉で終わっていく。シーズン7のトップの画面がラストになると思っていたので物足りなかった。トビーが出てこないのも不満。cjに肩入れしすぎ。ジョッシュもほとんど出てこない。 |