醜聞(スキャンダル)

1950年4月26日公開/モノクロスタンダード/105分/松竹大船

企画:本木荘二郎 製作:小出孝脚本:黒澤明、菊島隆三 

監督:黒澤明 撮影:生方敏夫 美術:濱田辰雄 音楽:早坂文雄
出演-三船敏郎、・口淑子・村喬・小沢栄・桂木洋子・千石規子・清水将夫・高堂國典・左卜全・千秋實・神田隆

 

新東宝での前作「野良犬」から半年後に公開された松竹大船での黒澤の新作。この四ヶ月後には大映で「羅生門」を公開、黒澤は各映画会社を渡り歩き、実に精力的に仕事をこなしている。

 

前半は好調だ。バイク乗りの画伯・三船と声楽家・山口のスキャンダルが世間を賑わし、人権派の弁護士らしい志村が絡んでくる。志村には結核に侵された娘が居て三船が世話をしていく。

 

中盤辺りから、悪役の小沢栄(太郎)に志村が懐柔されていくあたりから?となってきた。いくら賭け事が好きだと行っても弁護士が金で懐柔されるか?志村の娘の治療費に当てるならまだ分かるが・・・。

 

相変わらず千石規子が良い。「蛍の光」の左卜全も良かったが、最後の大合唱は?

ラストも今ひとつ、だった。

 

以下Wikiより転載

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『醜聞』(スキャンダル)は、1950年(昭和25年)4月26日公開の日本映画である。松竹製作・配給。監督は黒澤明、主演は三船敏郎。モノクロ、スタンダード、105分。

東宝争議のため東宝での映画製作を断念し、他社で作品を撮っていた黒澤監督の初の松竹作品である。過剰なジャーナリズムによる問題を描いた社会派ドラマ。無責任なマスコミの言論の悪質性を不愉快に思っていた黒澤が、電車の雑誌広告のセンセーショナルな見出しをヒントに製作した。第24回キネマ旬報ベスト・テン第6位。