おひかえあそばせ
『おひかえあそばせ』は、日本テレビ系列で1971年に放送されたホームコメディドラマ。
石立鉄男&ユニオン映画シリーズの第一弾であり、
同シリーズの4作目『雑居時代』はこの作品のリメイクである。

レギュラー出演
石立鉄男・大坂志郎
冨士眞奈美・宮本信子・嘉手納清美
岡田可愛・鳥居恵子・津山登志子

企画:小坂敬(日本テレビ)
プロデューサー:増井正武(ユニオン映画)、吉川斌(日本テレビ)
脚本:松木ひろし、津田幸夫
音楽:大野雄二
撮影:西山誠
照明:嶋田宣代士
美術:河村寅次郎
編集:祖田富美夫

制作:ユニオン映画

放映期間:1971年4月7日 - 1971年9月22日
放映時間:毎週水曜日 20:00-20:56
放映回数:全13話
放送形態:16ミリフィルムカラー放送
(撮影は35ミリフィルム、放送時16ミリフィルム)

放送当時、私は14歳だった。毎週楽しみに見ていたのを思い出す。
石立鉄男は2
9歳、大坂志郎は51歳、
冨士眞奈美は33歳、宮本信子が26歳だった。
石立は前年1970年に「奥様は18歳」に出演してブレイクしている。

 

 話数 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト  星取表 
 1 勢揃い花の六人衆 松木ひろし 千野皓司 十朱久雄 ★★★★
 寸評 一家六人姉妹と石立が同じ家に住みだすという強引な設定だが、あれよあれよと面白く見てしまう。この時代、まだまだ夢があった。
 2 わが家の番外地 松木ひろし 千野皓司 八代英太 ★★★★
 寸評 夕食のステーキ自慢とカレー夕食の対比は今となっては?50年前の作品だと改めて実感。その後の、一家団欒を見つめる石立が良い。宮本が少しづつ石立に惹かれ出す。
 3 居候仁義 松木ひろし 千野皓司 山本紀彦 ★★★
 寸評 石立が偶然、警備員仕事をしている大坂を見かけてしまい、宮本に話した所から五姉妹からの批判の矢面に立つ。石立は生尻を出しての熱演。富士の演技が爆笑もの。
 4 オレは好奇心の強い男 松木ひろし 千野皓司  山崎唯 ★★★★
  寸評 娘たちは大坂のためにベッドを共同購入。富士の旦那を吊し上げて、逆に富士が旦那を庇って元の鞘に収まる展開が面白い。
 5 蛇の道はヘビ 松木ひろし 梅谷茂  横山道代 ★★★★
  寸評 岡田が石立の写真を雑誌に載せようと画策する。津山の家庭訪問で横山がやってくる。しかし石立の持ってきた蛇で大騒ぎとなる。相変わらず富士が面白い。
 6  匂うばかりに 松木ひろし 梅谷茂 柴田侊彦 ★★★★
  寸評  石立が町中で、目を患って焼き芋屋をやる友人に出会う。手術すれば失明は免れることを知り、岡田の紹介した仕事をして手術費を捻出する。それを知った姉妹達はそれまでの冷たい態度を豹変、みんなで岡田の焼き芋を買いに行く。王道のパターンだが微笑ましく楽しい。
 7  男でありたい 松木ひろし 梅谷茂  浅茅しのぶ ★★★★
  寸評  石立がおたふく風邪で寝込み、大坂にインポになるかもと言われ恐れおののく。大坂は熟年見合いする事になるが二度もすっぽかしてしまう。娘たちは大坂の見合いに複雑な心境。
 8 ビールス野郎の大逆襲 津田幸夫 梅谷茂  工藤堅太郎 ★★★
  寸評  石立の友人、工藤が居候。その潔癖症で片付け上手な面が姉妹から歓迎されるが、几帳面すぎて辟易。富士の二役の嫁が来て連れ去っていく。岡田と石立の間が急接近するが、石立は岡田の気持ちに気付かない。
 9  カラスとスズメ 松木ひろし 千野皓司 津村秀祐 ★★★★
  寸評  富士が妊娠したのを、姉妹達は宮本が妊娠し、その相手は石立だと勘違いしての大騒動。富士のしおらしさと石立の軽妙さが相変わらず光る。
 10 結婚してもらいます 津田幸夫   千野皓司 高見エミリー  ★★★★
  寸評  石立と結婚すると主張する、日系人の高見が突然現れての一騒動。岡田と宮本の石立への思いがはっきりと描かれ出す。
 11  燃えて来た男 松木ひろし 千野皓司 川地民夫 ★★★★
  寸評  宮本は見合いを前向きに考え始める。一方岡田は、石立と全国旅行の雑誌取材を提案。しかし先輩の川地から海外行きの仕事を紹介され断る。岡田は石立を応援、頬にキスをする。
 12  エビとカニ 津田幸夫   千野皓司  塩島明彦 ★★★
  寸評 カメラを壊された石立と、壊した競馬狂いの植木職人とのお話。岡田は出演なしで姉妹の中では鳥居のバイトの話が中心となる回。最終回一歩前の枝葉的な構成となっている。 
 13 南の空へさようなら 松木ひろし 千野皓司 藤木孝  ★★★★
  寸評 最終回。オカマっぽい女たらし役の藤木がいい味出している。石立が宮本に惚れているのが唐突に判明する。嘉手納と山本がくっつき、ラストには岡田も戻ってきて、石立を思う慕情で終わっていく。