宮本武蔵 般若坂の決斗
★★★★

東映京都/106分/1962年(昭37)11月17日公開 <第2作>    
原作    吉川英治    脚本    鈴木尚之 内田吐夢    監督    内田吐夢
撮影    坪井誠    音楽    小杉太一郎    美術    鈴木孝俊
出演-中村錦之助・月形龍之介・江原真二郎・三國連太郎・木村功・木暮実千代・浪花千栄子・入江若葉・丘さとみ・南廣・黒川弥太郎・河原崎長一郎・山本麟一・宮口精二・赤木春恵
 

同時上映:「若ざくら喧嘩繍」(監督-深田金之助/主演-松方弘樹)

配給収入 3億241万円(邦画収入ランキング第5位)
1962年度キネマ旬報・選外(30位以下)
第17回芸術祭参加作品
第13回ブルーリボン賞技術賞(鈴木孝俊)TOP

★「宮本武蔵」5部作の第2作。

天守閣に幽閉されてから3年、武蔵は武者修行の旅に出る。
お通との再会と別離のシーンが素晴らしい。橋も家屋も新たに建て込んだのだろうか。
橋に刻まれた文字をなぞるupが切ない。

吉岡道場ではいきなりの乞食同然の衣装。垢を落とすほどの困窮ぶりだが、次のシーンではきれいな衣装でさっそうと歩いている。編集で前後したのか、あるいはシーンを丸々カットしたのか、違和感があった。

宝蔵院での山本麟一との修行試合は迫力満点。
また月形半平太演ずる日観が、「強さをためねばならぬ」と戒めるやりとりが面白い。

クライマックスの、「奈良の町を大掃除」するために浪人集を皆殺しにするのはやりすぎに見える。浪人達の悪行は赤犬を殺すシーンと、その他は台詞のみで語られるのに過ぎないのだ。

そして、ラストに日観が供養を書いた石を取って、武蔵は反発する。

「…嘘だ、違う違う違う ! 殺しておいて何の供養ぞ ! 剣は念仏ではない ! 命だ!」
と叫ぶ。これは、原作にはないシーンらしい。

内田吐夢はこのセリフを活かすために、大して罪もない浪人衆を、お上を操って殺すことを正当化する、仏教界への批判が込められているのだろうかと、思い直した。

野武士だった若い武蔵が、剣の達人へと自身の煩悩と戦いながら成長していくこの映画は、
やはり一級の大娯楽映画だと思う。

以下wIKIより転載
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『宮本武蔵 般若坂の決斗』は、1962年(昭和37年)11月17日公開の日本映画である。東映製作・公開。監督は内田吐夢、主演は中村錦之助 (萬屋錦之介)。富士フイルムカラー、東映スコープ、106分。

吉川英治の小説『宮本武蔵』を原作とした、内田監督・中村主演の『宮本武蔵』シリーズ全5部作の第2作。配収は3億241万円で、この年の邦画配収ランキング第5位となった。

第17回芸術祭参加作品。第13回ブルーリボン賞技術賞(鈴木孝俊)。