そして数十年後。 | アントラーズ原理主義

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反日色の薄まった政府が、かつての人気アニメを改めて最終回まで放映したんだけど、勿論当時の人気はすでになく、かつて夢中になった人たちも今更感しか感じなかったそうな。
文化ってのは常に進化してるわけで、「今が旬」な時に見ないと全て台無しになる。ハリウッド映画は短期間で高収益をあげるわりに、カンヌやベネチアの普遍的かつ文化的な映画を賞賛する祭典ではスルーされがちなのは、結局ハリウッド映画の多くが今が旬な漫画的だからなんだよね。文学や芸術の域には達してない(ものが多い)。「今は最高に面白い!」と思っても、多分20年後30年後に見たら色褪せてみえるだろう。40年後も50年後も観賞に耐える作品ってのは案外少ない。
フィリピンの日本アニメの最終回の件も、そんな風に時期を逃した一例だと思う。
例えば私は好きな連載漫画が一杯あって、死ぬのが恐ろしいと感じる多くの理由のひとつに堂々と「漫画の続きが気になる」というのがあげられる。あと「猫の世話」「両親の世話」とかね。

話を戻すと、今は死ねない理由が山ほどあって、もしもある日いきなり殺されたら、私はなにがあろうと犯人を許せはしないだろうな。許せないのに覚えてない―――その事が一番許せない。