さて、弦も張り替えて準備が完了した2本のギター
当然のことながらどちらも同じ顔をしている。
が・・・、その前に。。。
少し基本的なこのシリーズの成り立ちを。。。
Martin はさまざまな変遷を経て現在迄に色々な形で製造されています。
その中で戦前モデルに拘ったモデルは1995年に発表された“D-18GE”を皮切りに“vintage”シリーズとして様々なスタイルがリリースされています。
GE(ゴールデンエラ)シリーズとして復活をするそ中で2006年にその歴史を更に塗り替える出来事が起こります。
それは“D-18Authentic 1937”の発表でした。
そのギターは戦前のスタイルを現在再現出来る限りで見事なまでに組み上げられたギターでした。
この完成度の高さから、自ずとD-28での発表が期待されます。
そして、その翌年のNAMMでD-28 Authentic 1937 はその姿を公にします。
が、しかし材料調達の事もあり製作本数もわずかでした。
D-28 に関してはサイドとバックをブラジル産のローズにする事が命題なるのが最大の壁でした。
それに変わる材としてMartin社が選んだのは
マダガスカル産のローズでした。
ブラジル産のものよりやや硬く響きに特徴はあるモノのブラジル産に非常に似た素材で音の再現についてはインド産のローズよりもより似た感覚を持つものでした。
一般的にVintage Style でのアディロンTOPでマダガスカルローズの個体は2007年から発表されたMarqis シリーズが存在しました。
そこから2年の時を経て
2009年に満を辞してMuseum Edition 1941 発表。
マーティン社の博物館に展示されている1941年製のD-28をCTスキャンし製作されたレプリカモデル
サイドとバックをブラジル産ではなく、マダガスカル産のローズウッドにしたモデルが発表されました。
それから様々な実験的なモデルをや経緯を経て
5年の時を過ごし、2014年に改めて発表されたのが現行のAuthentic series
のD-28のラインナップになります。
よりVintag テイストのギターを身近に。。。
そんな熱い思いとクラフトマンシップに成り立ったギターを。。。
私はその発表を聞いてギターの登場に胸を踊られせました。
あれ?
あれれ。。。
弾き比べのはなしにもどらないと。。。
この辺りの話はまた改めて書きますね。