Gibson が販売会社を作って本格的にマンドリンとギターを作り出すのが 1908年です。

Style-0 はとても先進的なデザインでした。
サウンドも気になる所です。

是非とも90年前のGibson社が作り出したサウンドをお楽しみください。



Gibson社 元々この様な革新的なギターを作っていてのではありません。

最初から作られていたのは普通の形をしているスロットテッドヘッドで12フレットジョイントのギターでした。
L-1 と名付けられたギターはGibsonによって販売された最初のアコースティックギターの一つでした。

最初にリリースされた資料を見ると、スロッテッドヘッド、シングルバインディングドネック・トップ、エボニー指板、ドット指板インレイ、スプルートップに薄いオレンジ色のトップフィニッシュでマホガニーのバック&wサイドでオーバル(ラウンド)サウンドホールのアーチトップでした。

そう!
やはり“アーチトップ”なのです。

これの写真がないので
L-1 のスタイル(シルエット)で有名な画像載せておきます。
少しお尻の方が大きくGibsonらしいスタイルです。
ロバートジョンソン

この写真のギターはフラットトップでラウンド(真円)ホールになったスタイルでネックにもバインディングがありません。
当然の事ながらこれはソリッドヘッドです。
(ジョイントは12フレット)

出た頃は
ブリッジも左右にピラミッド風のデザインがありピンでとめるオーソドックスなスタイルでした。


ヘッドにロゴはありませんでした。

この頃は試行錯誤の繰り返しで私の出会うギターそれぞれスペックやスタイルが変わります。

1908年会社創業の頃には
弦をブランコ(※)でとめてアーチスタイルのブリッジが付きます。

写真は  Styl-0 の写真のアップですがブランコテールピースについては創業して間もなく特許の申請をして1910年にパテントを取っています。
敢えて当時はこのスタイルに統一したのでしょうか?


※ブランコスタイルテールピース

このLシリーズは
1926年に正式にフラットトップスタイルになるのですがそれまでは様々なスタイルがあります。

よく迷走という人が居ますが・・・やはり“試行錯誤”の時代だったのでしょうね。

Martin社は1911年にボディの大型化を進め。“000”を発表しています。
そして1916年から始まる“DITSON”スタイル

世はまさに大型フラットトップの時代に入ろうとしていました。

1900年当初から世界大恐慌を挟み第二次世界大戦の始まる間に各社共に多くのスタイルが生まれては消えていくのです。

その間に起きた画期的な事象は1920年11月アメリカ・ペンシルベニア州のピッツバーグで“KDKA”が民間初で中波放送(AMラジオ)を始めた事でした。

その事がアメリカの音楽に大きな影響を与えた事は言うまでもありません。