Gibson 社の創業は 1894年
様々なデザインとアイデアをマンドリンとギターに残しています。

その中の多くは今もGibsonのスタイルに引き継がれています。

オーヴィルが残したデザインの中で美しいモノの一つにマンドンリのFタイプに採用されたスクロールと呼ばれる部分があります。


“スクロール”はスマートフォンの画面移動ではありませんよ。

元々“巻物”という意味で渦巻き状のスタイル。
マンドリンのネックジョイント左側にあります。
これはバイオリンのヘッド部分からのアイデアと言われています。

これが“オーヴィル”の一つのスタイルになります。
そしてそのマンドリンが元になったデザインから画期的なギターが登場します。
それは、アーチトップのアコースティックギターでした。

そのモデルは
1902年〜1923年の間に作られて
Style-0 と呼ばれています。

初期のギブソンはデザインにこの美しい“スクロール”形状を取り入れていました。

Gibson 1921年 のカタログ “Style-0”

サウンドホールもマンドリンと同じくオーバルホール(横長丸)でした。

このギターはギブソンの歴史の中で重要な役割を果たしていました。


そこで特筆する所はネックのジョイントにあります。

スクロール部分に当たるところは12フレットなのですがスクロールの下になる部分は今のギターで言う所の“カッタウェイ”状態になっており15フレットでジョイントされています。


改めてマンドリンのスタイルから考えると全く大胆!という感じででもありませんね。

しかし、そのスタイは今までのギターの形を大きく変えたものでした。

ここに革新的なデザインをする事件が起こるのです。その辺りはまた次に・・・。

あ!このギター実際に私も弾いたことがありますが・・・スクロール演奏にはとても邪魔です。(笑