日々の臨床で、「肩こり」を主訴に来院される患者さんは非常に多いですよね。 しかし、問診を深掘りしていくと……
「実は肩こりだけじゃなくて、頭も重くて痛むんです」 「ひどくなると頭痛がして仕事に集中できないんです」
このようなお悩みを同時に打ち明けられた経験はありませんか?
実は、鍼灸院を訪れる肩こり患者さんの多くは、単なる肩の張りだけでなく「高い頻度で頭痛を併発」しています。
患者さんが本当に解決したいのは、肩の重さそのものだけでなく、それに伴って起こる「頭痛」や「日常の不快感」であるケースが非常に多いのです。
今回は、臨床で遭遇する機会の多い「緊張型頭痛」に対するアプローチの考え方をお伝えします。
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■ 緊張型頭痛への基本戦略:筋緊張が強い部位への刺鍼
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肩こりを伴う頭痛の多くは「緊張型頭痛」に分類されます。 精神的・身体的ストレスや姿勢不良によって、首から肩、背中にかけての筋肉が持続的に収縮し、血流障害が起こることで発症します。
この緊張型頭痛に対して、臨床で確実に変化を出すためのポイントは「筋緊張の強い部位(トリガーポイント・反応点)を見極め、適切に刺鍼すること」です。
具体的には、以下のような部位の評価とアプローチが重要になります。
1.頸後部・後頭下筋群へのアプローチ 後頭下筋群や頭半棘筋の緊張は、大後頭神経や小後頭神経を刺激し、後頭部から頭頂部への締め付け感・痛みを引き起こします。
2.僧帽筋上部・肩甲骨周囲の調整 肩の張りを強く訴える患者さんでは、僧帽筋上部腱画付近や肩井穴付近に強い圧痛や硬結が見られます。ここへの適切な刺鍼により、局所の血流障害を改善させます。
3.側頭筋・咬筋への波及 噛みしめや食いしばりがある患者さんでは、側頭筋への刺鍼も頭痛の緩和に欠かせません。
単に肩全体を優しくほぐすだけではなく、「どの筋肉の緊張が頭痛の原因(引き金)になっているのか」を正確に見極め、狙いを定めた刺鍼を行うことで、治療直後から「頭が軽くなった」「視界が明るくなった」という高い効果を実感していただけます。
「肩こり」として来院された患者さんの背景にある「頭痛」を的確に改善できるようになると、患者さんからの信頼度は一気に跳ね上がります。
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■ 【11/8(日)開催】頭痛の鍼灸治療セミナーのご案内
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「頭痛患者さんへの取穴や刺鍼の深さに迷いがある」 「緊張型頭痛だけでなく、偏頭痛やその他の頭痛へのアプローチも学びたい」 「治療直後にしっかりとした変化を出して、信頼される施術者になりたい」
そうお考えの先生に向けて、頭痛の鍼灸治療に特化した実践セミナーを開催いたします!
本セミナーでは、頭痛の鑑別から、直後効果を出すための具体的な取穴・刺鍼テクニックまでを体系的にお伝えします。
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■ セミナー名:頭痛の鍼灸治療セミナー
■ 開催日時:2026年11月8日(日) AM 9:00〜(※開催時間にご注意ください)
■ 会場:東京都目黒区自由が丘(自由が丘ムトウ針灸院)
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・頭痛の分類と鍼灸適応の鑑別
・緊張型頭痛・頭痛疾患に対する評価法
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頭痛治療を得意分野にし、臨床の幅を大きく広げたい先生のご参加をお待ちしております。
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■ 編集後記
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「頭痛の患者さんを集客するのは難しそう…」と感じている先生もいらっしゃるかもしれません。
ですが、実は「頭痛患者」として集客を行わなくても全く問題ありません。
なぜなら、今回お伝えしたように、当院に来院される「肩こり」の患者さんの多くが頭痛を抱えているからです。
肩こりの問診や評価を丁寧に行い、背景にある頭痛にも的確にアプローチできれば、肩こり患者さんへのアドバイスや治療を通じて十分に頭痛を改善することができます。
特別な頭痛集客をしなくても、目の前の肩こり患者さんをしっかり診ることが頭痛治療への第一歩になります。
今週も素晴らしい臨床ができますように!
五枢会代表
武藤由香子
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