臨床では「めまい」を訴える患者さんに遭遇する機会は少なくありません。
しかし、「めまい」という症状だけを見て治療を行ってしまうと、思うような治療効果が得られないことがあります。
その理由は、めまいにはさまざまな原因があり、原因によって治療法が異なるからです。
まず重要なのは、「この患者さんのめまいは何が原因なのか」を見極めることです。

代表的な原因としては、
・内耳疾患によるめまい
・自律神経(神経調節性)によるめまい
・頚部筋の緊張によるめまい
・心因性によるめまい

などが挙げられます。
もちろん、これらが単独で存在するとは限らず、複数の要因が重なっている症例も少なくありません。
東洋医学的に診ると、めまいの患者さんでは痰飲を認めることが非常に多くあります。
水分代謝が低下して余分な水分が停滞すると、頭重感や浮動感、ふらつきなどの症状が現れやすくなります。
そのため、痰飲に対する治療は、めまい治療の基本となることが多くあります。

また、臨床では頚部、特に頸板状筋の筋緊張が著しく亢進している患者さんを数多く経験します。
頸板状筋の過緊張は頚部の血流や固有感覚入力に影響を与え、めまいを誘発あるいは増悪させる要因になることがあります。
そのため、この筋緊張を改善することも重要な治療ポイントになります。

一方、自律神経(神経調節性)が関与していると考えられるめまいでは、私は洞刺を用いています。
自律神経機能を調整することで、めまいだけでなく、ふらつきや頭重感、全身の不調が改善する症例も少なくありません。

このように
・痰飲の治療
・頚部、特に頸板状筋の筋緊張の改善
・自律神経(神経調節性)のめまいに対する洞刺
を病態に応じて組み合わせながら治療を行っています。

めまいでは、「何が原因でめまいが起きているのか」を考えながら治療を組み立てることが重要です。
原因を見極め、病態に応じた治療を行うことで、治療効果は大きく変わってきます。
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明日7月9日(木)AM7:00より
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今回のテーマは「紛らわしい症状(1)めまい」です。
めまいは様々な原因で起こります。 内耳・自律神経・頸部の筋緊張・心因性など。 これらの原因にアプローチすることで症状の改善が期待できます。
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五枢会代表
武藤由香子
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