今回は「治りにくい患者さんの対処法(3)」として、“過敏な患者さん”についてお伝えします。
鍼灸臨床では、刺激に対して非常に敏感な患者さんがいます。
通常の刺激でも、
・痛みを強く感じる
・だるさが強く出る
・刺激後に疲労感が出る
このようなケースでは、刺激量の設定が非常に重要になります。
過敏な患者さんの場合、基本は軽刺激で対応します。

しかし、ここで難しい問題があります。
軽刺激で症状が軽減すれば良いのですが、軽刺激だけでは変化が出にくい場合があります。
すると患者さんから、
「効果がなかった」
と判断されてしまうことがあります。
特に、症状が強い患者さんほど“変化”を求めて来院されるため、刺激を弱くし過ぎると、今度は治療効果を実感してもらえなくなることがあります。

そこで私がよく行っているのが、“刺激を受け入れやすくする前処理”です。
お勧めの方法は、あらかじめ百会に刺鍼しておく方法です。
百会は交感神経優位の状態を改善させたり、鎮痛効果をもたらします。
このように「どこに刺すか」だけでなく、
“どう刺激を受け入れやすくするか”
も非常に重要です。

また一般的に、体格が良い患者さんは刺激量が少ないと効果が出にくい傾向があります。
つまり、本来は刺激量を増やした方が良いタイプなのに、刺激に過敏である場合、治療はさらに難しくなります。
刺激を強くすると過敏反応が出やすく、逆に刺激を弱くすると効果が出にくいからです。

そのため、
・過敏なのか
・刺激不足なのか
・どの程度の刺激量が最適なのか
これを見極めることが重要になります。
刺激量の調整ができるようになると、治療効果・再現性は大きく向上します。
────────────────────
【5/31(日)脳神経鍼灸ワンデイセミナー開催】
日時:2026年5月31日(日)9:00~12:00
会場:東京都目黒区自由が丘
<内容>
・脳神経鍼灸のコンセプトとメリット
・脳神経鍼灸の鍼灸治療
・頭痛
・めまい
・起立性調節障害
*即効性・直後効果が得られる治療をお伝えします。

詳細は以下のページをご覧下さい。
https://muto-shinkyu.biz/lp/202605oneday/
皆様のご参加をお待ちしております。