こんにちは。
五枢会の武藤由香子です。
今回は
「治りにくい患者さんの対処法(2)」
についてお伝えします。
前回は複合病証についてお話しましたが、今回は「寒熱夾雑(かんねつきょうざつ)」についてです。
寒熱夾雑とは、
「冷え」と「熱」が同時に存在している状態です。
このタイプの患者さんは非常に治療が難しく、臨床でも悩まされることが多いです。
例えば、
・手足は冷える
・お腹も冷えている
・しかし顔はのぼせる
・炎症や熱感がある
・イライラや不眠がある
このような状態です。
更年期障害や関節リウマチなどの自己免疫疾患では、寒熱夾雑がよく見られます。
冷えが強い場合は施灸を中心に行うことが多いですが、ここで注意が必要です。
施灸部位が多過ぎたり、
熱量が強過ぎたりすると、
今度は熱症状が悪化してしまいます。
・のぼせ
・ほてり
・炎症
・イライラ
・不眠
などが強くなることがあります。
逆に、熱症状を取ろうとして清熱の治療ばかり行うと、今度は冷えが改善しにくくなります。
つまり、
「冷えを取れば熱が悪化する」
「熱を取れば冷えが悪化する」
という難しい状態になっているわけです。
このような寒熱夾雑の患者さんでは、
鍼と灸のバランスを考慮することが非常に重要です。
特に注意して頂きたいのが、
「灸のやり過ぎ」です。
冷えている患者さんを見ると、つい灸を増やしたくなります。
しかし、寒熱夾雑の患者さんでは、灸の刺激量が多過ぎることで状態を悪化させてしまう場合があります。
私はこのようなケースでは、
・熱を上げ過ぎない範囲で施灸する
・上熱下寒を改善する
・上衝を改善する
などを組み合わせながら治療しています。
これらの方法は脳神経系の疾患でも応用可能です。
特に頭痛では寒熱の調整が重要です。
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皆様のご参加をお待ちしております。
五枢会
武藤由香子