「自律神経失調症の患者さんが増えている」
これは多くの鍼灸師が実感していることではないでしょうか。
・起立性調節障害
・過敏性腸症候群
・不眠
・慢性的な倦怠感
・動悸、めまい、不安感
これらの症状の背景には、自律神経のアンバランスが存在しています。
しかし、自律神経失調症は単に「自律神経を整える」という曖昧な治療では、十分な改善に導くことはできません。
重要なのは、その患者さんの自律神経失調症が、どのタイプなのかを正確に診断することです。
自律神経失調症の対処法は、主に3つあります。
――――――――――――――――――――――
1.交感神経優位か、副交感神経優位かを判定し治療する
自律神経失調症には、大きく分けて
・交感神経優位タイプ
・副交感神経優位タイプ
の2つがあります。
交感神経優位では
・不眠
・緊張
・動悸
・不安
などが起こりやすくなります。
一方、副交感神経優位では
・倦怠感
・無気力
・起立性調節障害
・日中の眠気
などが起こります。
これらは治療法が全く異なります。
タイプを誤れば、症状を悪化させる可能性もあります。
まず、自律神経のどちらが優位なのかを正確に診断することが重要です。
――――――――――――――――――――――
2.寒熱の調整を行う
自律神経失調症の患者さんの多くは、寒熱のアンバランスを起こしています。
例えば
・手足が冷えているが、顔はほてる
・上半身は熱いが、下半身は冷たい
・冷えとのぼせが同時に存在する
などです。
これは東洋医学でいう寒熱夾雑の状態です。
寒熱を正確に診断し、調整することで
・睡眠の改善
・消化機能の改善
・精神状態の安定
が得られます。
――――――――――――――――――――――
3.五臓のどこに問題があるかを診断し、治療する
自律神経失調症は、五臓の失調として現れます。
例えば
肝の問題
→ イライラ、不眠、自律神経の過緊張
心の問題
→ 不安、動悸、不眠、 起立性調節障害
脾の問題
→ 過敏性腸症候群、倦怠感
腎の問題
→ 冷え、不眠、慢性疲労
このように、どの臓に問題があるかによって、使用する経穴は大きく変わります。
五臓を正確に診断し、適切に治療することで、自律神経は安定していきます。
――――――――――――――――――――――
自律神経失調症は、正確に診断できれば改善できる疾患です
「自律神経失調症は治りにくい」
と思われがちですが、それは診断が曖昧なまま治療されているためです。
・交感神経か、副交感神経か
・寒か、熱か
・どの臓に問題があるか
これらを明確にすることで、改善へと導くことが可能になります。
そして、この診断と治療法は、不眠・うつ病・神経症などの精神疾患にも応用することができます。
【精神科疾患治療セミナーのご案内】
精神疾患の患者さんは、今後ますます増加していきます。
そして、これらの患者さんを改善できる鍼灸師は、まだ多くありません。
本セミナーでは
・自律神経失調症
・不眠
・うつ病
・神経症
に対する診断法と治療法、さらに患者対応まで体系的に習得することができます。
【精神科疾患治療セミナー】
開催日時:2026年3月8日(日) 9:00~15:00
内容:
自律神経失調症・不眠・うつ病・神経症などの治療法と患者対応を習得
▼詳細・申し込みはこちら
https://5su.muto-shinkyu.com/category/1832204.html
――――――――――――――――――――――
精神疾患を治療できる鍼灸師は、今後ますます求められます。
この分野の診断力と治療力を身につけることが、鍼灸師としての大きな強みとなります。
ぜひこの機会に、精神科領域の治療技術を習得してください。
五枢会
武藤由香子