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◆鍼の「響き」は必要か?◆
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鍼治療を行う際、「響き(得気)」は必要かどうか――これは鍼灸師の間でも意見が分かれるテーマです。

結論から言えば、鍼は響きがなくても十分に効果を発揮します。
しかし一方で、響きがあった方がより効果的である症例も多いのが臨床上の実感です。

特に、耳鳴りや上腹部痛などでは、響きが出た瞬間に症状が軽減するケースが多く見られます。
これは、局所の反応だけでなく、深層筋や中枢神経系にまで刺激が伝わることが関係していると考えられます。

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◆響きを出すための2つの方法◆
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1.鍼を太くすること
細い鍼では刺激が浅くなりがちです。太めの鍼を選ぶことで響きを得やすくなります。

2.手技鍼を行うこと
雀啄(じゃくたく)術や旋捻(せんねん)術などの手技を組み合わせることで、コントロールされた響きを導くことができます。

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◆注意点◆
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ただし、鍼に慣れていない患者さんに強い響きを与えるのは逆効果です。
初回から強い刺激を加えると、恐怖感や交感神経の過緊張を招き、逆に治療効果を下げてしまう場合があります。

そのため、徐々に刺激を強くしていく工夫が必要です。
患者さんの表情や呼吸の変化を観察しながら、響きの強さを調整していきましょう。

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◆お知らせ◆
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10月9日(木)AM7:00より、YouTubeライブ配信を行います。
今回のテーマは
「鍼の本数は多い方が良い?少ない方が良い?」 です。

治療効果・刺激量・全体治療のバランスについて、臨床で役立つ考え方をお伝えします。
実際の治療現場での判断に直結する内容ですので、ぜひご覧ください。

📺【YouTubeライブ配信】
視聴はこちらから
https://youtube.com/live/_t4FtMm1Rq8?feature=share

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五枢会代表 武藤由香子
(鍼灸学修士・自由が丘ムトウ針灸院 院長)
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