患者さんは良く「疲れやすい、疲れが抜けない。」と訴えますが、この疲れはどこから来ているのでしょうか?

1つ目は「眼精疲労」です。
パソコン・スマホなどによる目の使い過ぎ、メガネやコンタクトレンズの度があっていない、目の病気(ドライアイ・白内障・緑内障など)が主な原因と考えられます。
痰飲・瘀血証が根底にある場合も少なくありません。

2つ目は「胃腸の疲れ」です。
病証としては脾虚証になっています。
食べ過ぎによるものが多く、食欲低下・倦怠感が主な症状です。
肥満傾向のある人に多く見られます。

3つ目は「元気不足」です。
病証としては腎虚証になっています。
過労・寝不足などが原因となっています。
高齢者・精神疾患では不眠症が多く、腎虚証になっている場合が少なくありません。

過労では酸化ストレスによる活性酸素の発生が疲労の原因と考えられています。
また副腎皮質ホルモンが多量に分泌され、免疫力が低下します。
したがって老化や病気の発生と密接にかかわると考えられます。