ある鍼灸師の話です。
鍼灸師の背部には背兪穴に10ヶ所位痂皮が形成されていました。
「スタッフに施灸をしてもらっているのだけれど、下手なのでかさぶたが出来ています。」と言っていました。
あまりにも治りが悪いので皮膚科を受診したところ、天疱瘡と診断されたとのことでした。

天疱瘡は自己免疫疾患で、表皮や粘膜の細胞間を接着させるデスモグレインというタンパクに対する自己抗体が病気を起こすことがわかっています。
天疱瘡は皮膚の表面に金属の先端を擦過したり、圧をかけるだけで水泡やびらんが生じます(ニコルスキー現象)。
したがって皮膚をこすったり、圧をかける施術は避けるべきです。
また、直接灸も避ける必要があります。

鍼治療に関しては天疱瘡が判明するまで行っていましたが、特に悪化は見られなかったようです。

いずれにしても皮膚への軽微な刺激で症状が誘発される疾患ですので要注意です。