肥満に対して耳鍼などを用いる方法はかなり定着していると思います。
しかし、耳鍼により満腹感が出現しているのに食べ過ぎてしまったり、食習慣の改善が不十分で十分なダイエット効果が得られないケースも多いようです。

肥満の中でも糖尿病・高血圧・冠動脈疾患・脳梗塞・脂質異常症・脂肪肝・睡眠時無呼吸症候群・関節症(股関節・膝関節)などを伴う場合には「肥満症」と診断され、治療の対象となります。

以前から現代医学では高度肥満(BMI 35以上)に対して胃切除術を行っていますが、最近の方法では腹腔鏡を用いて胃を切除する方法を取っています。
この方法は10%以上の減量が期待できる反面、胃食道逆流症や出血などの副作用が起こる可能性があるとのことです。
糖尿病・高血圧・脂質異常症・睡眠時無呼吸症候群の方は健康保険適応になるとのことです。

最近新しい薬が2種類承認されました。
1つはオルリスタットという薬で、脂肪を分解するリパーゼの働きを抑えるため脂質が吸収されないというものです。
副作用は便が脂っぽくなることです。
薬局で購入可能です。
発売は現段階では未定です。

もう1つはセマグルチドという薬ですが、病院で週に1回注射をする必要があります。
脳の食欲中枢に働きかけたり、胃の働きを抑える作用があるということです。
日本で行われた臨床試験で10%以上の減量効果があったと報告されています。
副作用は嘔気、嘔吐、便秘、下痢などです。
この薬は今後発売される見込みとのことです。

関節症(股関節・膝関節)の鍼灸治療は肥満があると治りにくく、更に筋力が弱いタイプではなおさらです。
肥満を積極的に改善して鍼灸治療の効果を高めるという方法論が可能にできるのではないかと期待しています。
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