日々臨床をしていると、時間に追われることも少なくありません。
患者さんの遅刻・勘違いなどにより治療時間が制限されると、どうしても「こなす治療」になりがちです。
できれば新たな発見をしたり、気づきがある治療をしたい。
そのような「進化する治療」を増やし、「こなす治療」を減らすにはどうしたら良いかについてお伝えします。
第1に治療中にできるだけ集中できる環境を作ることが大切です。
そのためには準備が重要だと思います。
治療するときのワゴンの中に使う鍼・艾などをそろえておく。
何かを探していると集中力が低下します。
前回のカルテを十分に読んでおく。
そのことにより、今回行う治療をあらかじめ予測しておくことができます。
第2にすぐに施術に入らず、患者さんの身体を診る時間を長くする。
いつもベット上だけで診ていた場合、座位になってもらったり、歩行してもらったりするだけでも見逃していた所見が浮き出てくる場合もあります。
第3に今までと違った治療穴を使う。
いつも同じ治療穴を使っていると安心ですが、時には別の治療穴で試してみるのも良いと思います。
「進化する治療」を行うには、鍼灸治療を一つの実験としてとらえ、検証していく精神が重要と思っております。
その精神を教えて下さったのが故・代田文彦先生です。
医師であり、漢方と鍼灸と現代医学の統合医療をさきがけて実践された先生でした。
「本に書いてあるからといって鵜呑みにせず、本当に効果があるのか1つ1つ検証していきなさい。」とよくおっしゃっていました。
また、「進化する治療」を行うには子供のような遊び心が必要だと思っております。
医師であり、鍼灸でも新しい治療法を確立された故・間中喜雄先生がそれを実践されていました。
治療を見学させていただいた時すでに70代でしたが、鍼灸治療を心から楽しむ好奇心旺盛な少年のようでした。
暦の年齢を重ねても、心は若々しくしていることの大切さを教えていただきました。
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*五枢会治療セミナー
2011年から再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。
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