Q.遠隔取穴をする意義は何でしょうか?

  局所治療でも特に問題ないのではないでしょうか?


A.局所治療・遠隔治療それぞれに長所と短所があります。

局所治療の長所

1.「辛いところを治療してもらった」という患者さんの満足感がある。

2. 頑固なコリを取るには不可欠である。

3. 習得しやすい。
 
局所治療の短所

1.炎症があると悪化する恐れがある。

2.効果の範囲が狭い。

3.局所治療を続けていると、刺激に慣れて効果が出にくくなる。

遠隔治療の長所

1. 施術で悪化することがない。

悪化した場合は理学テストや施術時の姿位に問題があると考えられます。

2. 効果の範囲が広い。

3. 刺激の慣れ現象が生じにくい。

遠隔治療の短所

1.「辛いところを治療してもらった」という患者さんの満足感が低下する傾向にある。

2. 頑固なコリは取り切れない。

3. 習得するためには少し勉強する必要がある。


以上から遠隔治療は失敗が少なく、広範囲に効果を出すことが出来る優れた治療と言えます。

局所治療ばかりしていると、治療点が多くなるばかりで、効果が十分ではないことがあります。

特に多症状の方は対応が出来なくなります。

例えばある部位の筋緊張が強い時、遠隔治療である程度筋緊張を緩和してから局所治療を行うと、軽い刺激で十分な効果を出すことが出来ます。

しかし遠隔治療では局所の器質的変化が強い病態には100%効果を発揮することが出来ません。

関節の変形・局所的な浮腫・硬結を伴う著しい筋緊張・陥凹を伴なう虚軟な部位には局所治療をした方が早く症状が軽減します。