患者さんの訴える症状がどの病証から来ているのか把握することはとても重要です。
東洋医学の病証をとらえるときに、現代医学の病態把握が役立つことが意外と多いです。
例えばメニエール病の原因として内リンパ水腫が挙げられますが、これは東洋医学の痰飲の考え方に一致します。
また、月経血が異所性に体内に排泄される子宮内膜症は瘀血証の概念に一致します。

ある症状に対し、原因の病証を考えて治療しても改善しないことがあります。
なぜなら他の複数の病証が原因として考えられるからです。
例えばめまいの原因としては、痰飲・上衝・血虚などが挙げられます。
そのうちのひとつの病証にアプローチしても、他の病証が原因では改善しないということになります。

また、複数の病証(痰飲・上衝など)が原因の場合もひとつの病証のアプローチではあまり改善が見られません。
複数の病証の中に補法を必要とするものと瀉法を必要とするものが混在している場合(例えば脾虚証と瘀血証など)もあります。
その時には患者さんの訴えている症状が補法を必要としている病証なのか、瀉法を必要としている病証なのか確かめ、対応していきます。
今までの経験では急性の症状は瀉法が必要な場合が多いです。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*五枢会治療セミナー
2011年から再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。
興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。
http://5su.muto-shinkyu.com/