52才、男性。

中学生と高校生の子供がいる。

会社の役員をしていたが、他の会社に合併吸収され、社内でのポジションが低下した。

新会社では辞めて欲しいという雰囲気が漂っていた。

不眠・腹痛・下痢を訴えている。

元来脾虚タイプであり、過労とストレスで腎虚が極まり、奇経の病証になっている。

患者さんの妻から「夫はこのままいくと、過労死ですよね。」と相談を受けた。

「確かに危険性があります。とにかく毎日自宅施灸をして、漢方薬も併用して下さい。」とアドバイスした。

自宅施灸の取穴は地機・湧泉・身柱・神道などである。

漢方薬は加味帰脾湯・補中益気湯などが処方された。

約10ヶ月間何とか持ちこたえ、会社に再就職支援のサポートをしてもらうことを条件に退社することにし、新しい会社に転職できた。

新しい会社では労働条件・社内のポジションとも良く、「こんなに楽して良いのかと思います。」との事。


学童期の子供を抱えた男性は、体調不良が著しくてもなかなか退職という選択肢を取ることが出来ない状況にあります。

体調不良が著しくなると、不眠・うつなどの症状が出現する場合も少なくなく、エネルギーが低下しています。

そうすると判断力・行動力が低下し、なかなか新しい職場を探すなどの積極的な行動をとることが困難となります。

鍼灸治療はその様なエネルギーの低下を補い、患者さんが自ら問題を解決できるようにサポートする力を提供できるのではないかと考えています。

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