中国・金の時代に活躍した李杲(りこう)は「脾胃論」を1249年に完成しています。
この本の中で、当時食糧事情が悪いため脾胃の病を患う者が多く、脾胃の機能を高めることの重要性を説いています。
元気の衰弱は脾胃の力の低下によるものが多いことを指摘し、胃経の合穴・下合穴である足三里を取穴しています。
また、脾胃虚弱に湿証を合併し、痿(麻痺)が出現した場合には気衝・上巨虚を加えるとのことです。
現在食糧事情は良いものの、飽食や食品添加物の影響などで脾胃の力が落ちている方が多いと思います。
また、日本人には脾虚証が多いように思われます。
遺伝子の面と気候条件(湿気が強い)が関与していると考えています。
実際の臨床では脾胃の力を高める治療を行なうことにより、大きく2つの問題が解決しています。
1つは筋肉の弾力性が高まることにより、肩こり・腰痛などの整形外科疾患が改善することです。
2つ目は心配性・食欲不振・慢性の下痢などの改善により、疲労感・全身倦怠感・うつ病などの改善がみられることです。
患者さんは脾胃が弱いことが大きな問題点であることをほとんど知りませんので、啓蒙する必要があると思います。
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