高齢者にとって寝たきりになることが最も嫌なことではないでしょうか?


寝たきりだったある方は「死んだほうがましだ。」とおっしゃっていました。


寝たきりの原因の一つである骨折・転倒の割合は12.4%ですが、骨折・転倒が契機となって、以前からあった疾患が悪化し、最終的に寝たきりなるケースがしばしば報告されています。


高齢者ではふらつき・バランス機能の低下・下肢の筋力低下・敏捷性の低下などがみられます。


これらの症状に対する鍼灸治療は以下のように行なっています。


ふらつきに対しては、百会・翳明・中渚などを中心にめまいの鍼灸治療を行なっております。


下肢の筋力低下で前脛骨筋の筋力低下による足の引っ掛かりに対しては足三里の施灸、長・短腓骨筋の筋力低下による捻挫に対しては陽陵泉・懸鐘への刺鍼などを使っています。


敏捷性に関しては特定の経穴を使うというより、その方に応じた治療(症状・体質傾向に対する)を行なっております。


寝返り動作が速くなったり、家族の方から、「歩行速度が速くなる。」という報告を受けています。


以上のように鍼灸治療は寝たきり予防に対し効果を発揮することができ、患者さんに運動していただくことにより、相乗効果が期待できると考えております。


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