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ベンチャー企業 CIO: 池谷 義則ブログ&経営、ビジネス、プログラミング技術や便利なオープンソースの紹介

SKYAVY, INC. CIOの池谷義則のブログ & ベンチャー企業 & 経営、ビジネス、プログラミング技術や便利なオープンソースの紹介



Microsoftはこの度正式にInternet Explorer 9のリリースを発表したとさ。
正式リリースは3月14日。日本だと15日になるのかな。

IE9は、今までのIEを大きく改造、作り直しをして、世のスタンダードのサポート、スピードアップ、ハードウェアの加速をゴールとしている。

最初にIE9の開発版が世に出たのが約1年も前になる。その間、いつくものベータ版のリリースを通じて、HTML5やCSS3のサポート機能を強化してきた。

HTML5やCSS3のサポートは非常に開発者としてはうれしい限りだ。
IE8まではHTML5のサポートがされていなかった為に、未だに多くのシェアを誇るInternet Explorerに合わせてHTML5でのウェブページ開発を見送らなければならなかったわけだから・・・

残念ながら、日本ではIEのバージョンアップを頻繁に行う人がいないのが実情だ。
未だに筆者の過去に仕事をした方の中には、会社でIE6を使っているところもあるくらいだ。
なので、IE9がリリースされたからと言って直ぐにHTML5の流行が来るとは到底思えないが、徐々にHTML5のシェアが広がっていくのは間違いないだろう。

 

参考: Internet Explorer 9 to Arrive March 14


Webトレンドにがめつい彼方なら知っていることだろう。
Webトレンドを追う意欲がある人なら、気になっているだろう。
Webトレンド?なにそれ?、、、な人には興味が無い内容となるだろう。

W3c (World Wide Web Consortium)により、3年にもわたる開発と協議を重ねてきたHTML5にやっと終わりが見えてきた形だ。

既に最新のブラウザ群ではHTML5を実装しており、「ガメツイ」方なら既にいくつかのHTML5のサイトを構築したことがあるのではないだろうか。
だが、世間ではまだまだHTML5についての認知度も、重要性も、柔軟性も、存在自体知らない人も多いことと思う。

W3Cは今年2月14日に、今年の5月を区切りとして、ウェブ開発者やユーザーに対してHTML5の通知を行っていくとし、HTML5のテスト期間を2014年第一四半期まで延長した。

つまりは、今年の5月でHTML5の仕様がある程度確定することになる。
(厳密には、2014年のテスト期間が終わるまでは最終的な仕様の確定はされない)
既に開発が始まっている次世代のブラウザ(例としてIE9)などは、どこまでHTML5の確定仕様に沿って開発をしてくれるかは不明だが、完全にブラウザがHTML5に移行するまでにはまだまだ時間が掛かるだろう。
ただ、既に最新ブラウザでは音楽、ビデオなどのタグをサポートし、今までの様に外部のプレーヤーを読み込まなくても再生ができるので、HTML5の恩恵は受けることができている。

今後の動向が気になる分野だ。

 

参考: Last Call for HTML5


自分記事でも記述しているのだが、今一度まとめようと思う。

HTML/CSSコーダーさんやウェブデベロッパーの皆さんは、ブラウザ毎のCSSハック術は実作業の中では必要性を感じることがあるのではないだろうか。

全てのブラウザが表示エンジンを統一しない限りは、一つのCSS記述で全てのブラウザで全く同じ様に表示されるのは不可能であろう。
また、お客さんのサイトや自社内のサイトでは上記に反して、全てのブラウザで同じように表示されることが望まれる。

ジレンマだ・・・

そんな苦痛からのストレスでハゲ散らかしている筆者であるが、以下にIE6、IE7、FireFox、Safari/Chrome、OperaのそれぞれのブラウザCSSハック方法をまとめたので、必要なときに使ってもえたらうれしい。

ハック術には下記に示したもの以外にも方法があるが、私が考えるもっとも簡単だと思えるものを載せさせてもらった。

デベロッパーの方は、できる限りコードを簡略化したい生物である。
できる事なら、コード数が増えるハックは使いたくないが、まぁ、時間に制約がある上に、自分の髪の毛の残量にも上限があるので、ハックはもちろん多用するべきではないが、使わない手は無い。

Internet Explore 6


まずはじめに、私の嫌いなIE6から紹介しよう。
プロパティーの前に「_」(アンダースコア)を入れるだけ。
#selector {
property: value;
_property: value; /*** IE6 ***/
}

Internet Explore 7


お次はIE7。
プロパティーの前に「*」(スターマーク)を入れるだけ。
#selector {
property: value;
*property: value; /*** IE7 専用 ***/
_property: value; /*** IE6 専用 ***/
}

FireFox 2


FireFox 2、またはFF2以下のブラウザCSSハックは、Geckoエンジンを利用する。
#selector, x:-moz-any-link {
property: value;
}

FireFox 3


FF2とFF3のハックをまとめるとこんな感じ。
/*** FF2 専用 ***/
#selector, x:-moz-any-link {
property: value;
}
/*** FF3 専用 ***/
#selector, x:-moz-any-link, x:default {
property: value;
}

Safari と Google Chrome


SafariとChromeは同じWebkit表示エンジンを利用しているので、同じ様に表示される。
その為、ハックも一つで済むはず。
body:nth-of-type(1) #selector {
property: value;
}

Opera 9


オペラは通常、スタンダード表示モードがうまく動くのでハックは必要ないが、必要なときも出てくる。
残念ながら、綺麗なOpera専用のハック術を見つけることはできなかったが、Opera、SafariやChromeをターゲットとして記述し、その後にSafariなどのWebkitを利用しているブラウザ専用にCSS設定の上書きする方法で対処することが可能。
/*** Opera、Safari、ChromeなどのWebkitブラウザへのハック ***/
@media screen and (-webkit-min-device-pixel-ratio:0){
#selector {
property: value;
}
/*** Safari、ChromeなどのWebkitブラウザやFF3.5へ上書き ***/
body:first-of-type #selector {
property:value;
}


iPhone上でフラッシュを見るためには、「Skyfire Web Browser」アプリなど、FlashとiPhoneの架け橋となるアプリをインストールしなければならなかった。

それも、AppleのCEOである、我らがスティーブ・ジョブズ氏が、バグだらけで信用できないFlashはiPhone / iPadには乗せないっ!と断固拒否しているからだ。
ビデオ再生などを行いたいのであれば、HTML5を使えっ。というのが彼のスタンス。

まぁ、FlashはCPUもメモリもバッテリーも大量に消費するしね。

ただ、フラッシャーの方々からすればいい迷惑。デザイン・フラッシュはできるけど、HTMLコーディングなんてできないぞっ!
っていう人は意外に多い。

で、Adobeもそれを知ってか知らずか、Appleへの対抗心かどうかはさておき、「Wallaby」というアプリケーションをリリース。

これは、カンガルー科の哺乳類、ワラビーの名前。

まぁ、それはさておき、このワラビーちゃん。
アニメーションやバナー広告などのFlashをHTMLに変換するというもの。
現状では実験段階であるワラビーちゃんのゴールは、Dreamweaverの用に、「リッチコンテンツを簡単に読み取り、他のウェブページ開発やデザインに使われるようなツール」、との事。

ワラビーちゃんの現在の開発情報や、サポート機能を確認するにはこちらのページから。

 

参考: Adobe Debuts App to Bring Flash to iOS
約1年前の驚愕!! IETester ブラウザー - Windows VistaでIE6のテストをするの記事で、IE6のシェアが18%だとお知らせしたが、約半年前のウェブ統計会社StatCounter社による調査では、5%を切って4.7%になったと伝えました。

いやぁ~、やっとIE6が死滅してきましたっ。
日本のシェアでも8.43%まで落ちています。さらに、ここ最近のGoogle ChromeのCMや宣伝によって、Chromeのシェアが大幅にアップし、今年1月では既に10.70%に到達。

もう、IE6を視野に入れたウェブデザインコーディングは度外視しても問題ないだろうっ!
といえるレベルでしょうっ!

参考: http://gs.statcounter.com/press/ie6-falls-below-5-perc-for-first-time-in-us-and-europe