自分がやったコンペは設計事務所を選ぶようなものとは違い、
初めからハウスメーカー同士の比較のつもりだった。

家から近い住宅展示場を3つほど訪ね、メーカーと営業マンを
選り好みして、コンペ開始の準備を進めた。準備に約1ヶ月半。

当初、想定する間取り案を自分で作ったがうまくいかず、
その失敗作と絵コンテをハウスメーカーに見てもらって
提案をしてもらう、というやり方にした。(→3月8日の記事参照)

2012年10月下旬、3社同時並行でコンペを開始した。
(同じこと考えている人へのご注意:一度に3社を相手にするのは
 相当しんどいので覚悟されたい。たぶん会社勤めしている人には、
 家づくりに専念してた自分と同じスケジュールはキツイと思う)

個別に要件定義書を説明し、1回ずつ旧居を見てもらった後、
各社ともおよそ2週間で提案が出てきた。

3社のうち2社は当初案をベースに、改良した間取り案を
提示してきた。家全体の大きさを変えたり、部屋の位置を変えたり、
採光を考えたり、なるほどと思える変更案だった。

またこの2社の示した改良点で全く同一の提案となった箇所が
複数あり、プロの着眼点(素人案のダメなところとも言える)が
同じだということがわかったのも、大きな収穫だった。

残る1社は当初案は参考程度にして、独自の間取り案を出してきた。
そのため、玄関位置をはじめ家の中の構成がまったく違ったのだが、
今思えば、むしろ旧居の間取りをベースに考えていたと思われる。

こうした提案のいいとこ取りをして、自分の方で第2次案を
まとめた。主として各部屋の配置案として作成したが、
新居の動線設計が上手くいったのは、この過程の成果であった。

間取りについて当方の要望がここで明確になった。
ここまでで、コンペ開始から1ヶ月。準備開始からだと2ヶ月半。

その2次案を再度各社に提示し、さらなる改良を求めた。
それに対する各社の再提案も、それぞれ1回目と同じような傾向で、
似たような提案を持ってきた先の2社の対決になる気配だった。
独自案を推すメーカーに2次案ベースに変えるよう促した。

後半戦は間取り案が明確になったから、実態としては相見積に近い。

窓の大きさ、敷地内での家の配置、外構などの突っ込んだ検討も進んだ。
そこまでやりたがらないメーカーには、他社は対応してくれましたよ、
と言って、検討の深さをそろえた。主導権はこちらが持ち続けた。

コンペ期間中にハウスメーカー独自の見学会や、
設備メーカーのショールーム見学の斡旋などがあった。
こうしたイベントはムードに乗せられやすいので注意する必要がある。

打ち合わせは各社と定期的に行って、営業姿勢や品質保証への対応など、
メーカーの力量を評価するための情報収集も続けた。

なおも間取り改良の提案をする熱心なメーカー(営業マンの個性だと
思うけど)があり、打ち合わせを繰り返すうちに、年末年始となった。
この会社は、客が提案にOKを出すまでは正式見積もりを
提示しない作戦のようだった。

逆に早々に見積もりを出したメーカーもあった。
ようはどんぶり勘定であるが、そのかわりこのメーカーは、
着工後に発生する修正の費用などでも、いちいち細かいことを言わない
との評判をネットで目にした。

もう1社は仕様が煮詰まった後、「当社は提案依頼の場合、
見積もりは総額だけで詳細はお出ししないのですが」と言いつつも、
コンペなので積算根拠レベルの明細付きで見積もりを出してきた。

コンペと明言してプレッシャーを与えていたので、各社の見積もりに
対して値切ったりせず、受け取ったそのままで比較した。

ここまでが、コンペ開始から3ヶ月。準備開始から4ヶ月半である。

終盤は、各社打ち合わせも密には行わず、情報の整理や評価にあてた。
1月の末に最終的なコンペ評価を確定させた。

今からちょうど1年前のことである。


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