はる | 或るひとつの物語

或るひとつの物語

不定期に詩を載っけます。

あめが降ってきて
傘をさした


だんだんに傘が薄桃色に染まって
私が歩いてきた路と同じ色だった

いや、少しだけ綺麗だ

まだ誰にも踏まれていない新しいそれは
もう死んでしまっているというのに

──死に際も美しい方がいいでしょ?




そう言ってるように
ひらひらと上品に舞うのだ




地に落ちても、なお

美しくあろうとする