消えてしまわないうちに
何を残そうか
そんなことを考えて生きるのは
おかしいだろうか
生きる理由を探し続けるのは
どうしてだろうか
そんなことをも考えてしまうのが
きっと私なのだろうな
そう考えているうちに
いつの間にか空がすっきり晴れ
温かい匂いが薫った
傘を閉じ 空を見上げ
──私は確かに生きている
停車場にいつまでも待ち続ける
私を連れて行って 彼処へ
生きたものには決して逝けないそのセカイ
風になびいた髪をかき分けて
雫がひとつ
頬から落ちる