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今日は翔くんと久しぶりに会えて、オイラは完全に浮かれていた。
顔を合わせるなり、赤くなったりソワソワしたり。
何をするにもとにかく可愛い。
翔くんの感情豊かな瞳にオイラの我慢がきかなくて、おもわず抱きしめちまった。
翔くんの身体に強ばりを感じる。
やっべ、いきなりすぎたか?
と、思いつつ、翔くんの抱き心地のよさが離れがたく……
と、そんなオイラを嫌がる素振りもないどころか、なんて言ったと思う!?
『きちゃった♡』
おいおい、翔くん、オイラをどうしようっていうんだ。
こうして触れ合えば翔くんの体温が上がるのがわかる。
オイラのことが好きだと、鼓動の高まりが伝えてくれる。
何より信じられる自然の摂理だ。
この可愛い人を楽しませてやりたい、幸せにしたい。
自分からこんな気持ちが沸きあがるなんて知らなかったよ。
画面越しに顔を合わせてはいるが、こうして抱きしめられる幸せをかみ締めながら、どうにか紳士的に振舞おうと決意する。
名残惜しいがいつまでもこうしちゃいらんねぇ。
身体を離せば自然と間近で見つめ合う。
「翔くん、楽しい時間にしような」
「うん!」
『うん!』だって!
あぁもう!
可愛いが過ぎる!!
食べちゃいたい!!!