あとがき
全55話。
お付き合いくださいまして、ありがとうございました。
この話、実は、智くんのお誕生日おめでとうのお話を書きたくて、「ひとまずにのちゃんとイチャつかせておこう」と、なんとも浅はかな考えから始めちゃったんですね。
んで、まーくんのお誕生日もあるから
「相櫻ブロクなのにどうしよう
」

と思いつつ、最近にのちゃんの可愛さにハマっていたので
「よし、にのあいだ!」
と腹をくくり、これまでまともに書いたことない「大宮」「にのあい」をガッチャンコしたのが、この「いとしき日々よ」でした。
ちなみにタイトルはFrom平井堅です。
あの曲が頭ん中をぐるんぐるんしながら書いてました。
泣けるよほんとに。
さておき。
オチだけ考えて、途中のエピソードもいくつか踏めるようにしたら時系列が難しくなったので、年齢設定とか季節感を丸ごと無視して、キーとなる「冬」「高校生」「17歳」それだけを目印にしました。
大人と子供の境目、ガラスの十代、からの、脱皮、成長。
一人の人間の価値観の変化を描きたかったのです。
多感な10代から社会に出て環境が変わる、子ども扱いされていたのに急に社会人の振る舞いを求められる。
いろんなモノゴトがぐらぐらする一生の一瞬の一時期。
私自身は、唯一揺るがない価値観っていうのに憧れて。
そういう根っこの部分は不可侵の場所で。
ただ実際には、出会う人々の人間性や環境によって何度でも更新していいとも思っていたりしています。
その辺の共存というか、根っこは変わらない、でも適応していく、という自己中心的で人間臭い人物をにのちゃんで描けてよかったなと思っています。
ここでいう「自己中心的」というのは、いわゆる「ジコチュウ」というイメージではなくて、「自分のことは自分で決める」「ものごとの判断基準の主語が自分」という孤高な人間って概念です。
(ウィキ先生の「孤高」って説明が、【あかみどり的イマジナリーにのちゃん】と大体あってる。)
周りの情報を参考にはしても「イコール自分の考え」にはせず、ちゃんと自分で判断して、「俺は」という強くて誰にも侵されない主語を持っている人にしたかった。
だから、同じくらい揺るがないパートナーが必要だったので、智に頑張って貰いました。
智、カッコよかったでしょ?

にのちゃんもまーくんが消えた後、めそめそ泣いているだけではなくて、自分でちゃんと泣き止んで、立ち上がって気持ちを押し殺したり、いろんなことを言い訳にして、それでも人に迷惑をかけないようにどうにかこうにか生きて。
こんなにのちゃんもわたしはかっこいい人間だと思って書いてました。
あと、印象的に使いたかったのは「緑青」。
ちょっといい感じでしたよね(自画自賛)
元々、真鍮のアクセサリーが好きで。
ちょっとほったらかしちゃったヤツを磨かなきゃなぁ、ロクショウ出てきちゃった・・・あっ、緑青!あれ、確か真鍮って別名あったよね・・・黄銅!!!ビンゴ!!!!
キターーーーっ





ってなワケで、バチバチバチッと繋がって。
そしたら自然と智くんは彫金師になって、それなら加工にはガスバーナーでしょ、バーナーの炎といえば青の炎!青は智くんだし、17歳のにのちゃんリスペクトも匂わせたり、設定だけがお祭り騒ぎ(笑)
設定した小道具たちが力を発揮してくれて良かったです。
ちなみに、智くんがこんなに強くて慈悲深くにのちゃんを愛せるのには、彼にもそれなりの裏設定があったりします。セリフでちょろっと言わせてます。そこんとこもいつか書きたいなぁとは思ってます。
お察しかとは思いますが
しょうちゃんとMJ



突然のふまやま



こちらもカップルでございました。
こうして並べるとおもろいね

ふまやまのカップルの存在は、にのちゃんが智を受け入れるキーパーソンでしたので、風磨にはちゃんとしゃべらせました。
あとがき・・・なげぇ。
おわります(笑)
また頑張って書きますので、お時間のある時にお立ち寄りくださると嬉しいです。
ありがとうごさいましたっ!




