夏休みが終わるころ、彼は部活にプレーヤーとして復帰した。
バスケをしているまーくんは青春を謳歌する高校生男子らしく、めいっぱい部活を楽しんでいて、大好きな笑顔を咲かせていて、眩しかった。
そして、熱く、深く、俺を抱いた。
彼の部屋。
俺の部屋。
夏の公園。
草木がのびのびとして茂みが多く、隠れてカラダをつなげるにはもってこいの場所。そして、時にはあの用具倉庫で、跳び箱やボールかごに囲まれて。
「アッ、ヤダぁ、やっ・・・まーくんっ」
「ヤじゃないでしょ?きもちよくなっていいよ」
「アッ・・・んんッ、あっ、あっ」
「にのちゃん、ここ好きでしょ?」
「ん、きもちっ、いっ、」
「にのちゃん、かわいい、すき・・・好きだよ」
跳び箱に体を預けて後ろからまーくんを受け入れる。俺は膝まで制服のスラックスと下着を下ろした半端なカッコで。まーくんはジャージの前をずらしただけで。俺の制服のシャツのボタンは全開で、背後から回された手に胸元を弄ばれ、熱い舌を感じながらうなじを甘噛みされ、その合間に、好きだと囁かれる。追い込まれる。
「にのちゃん・・・すき、だいすき、好き・・・すきだよ」
「まーくん・・・俺も、だいすき、んあっ、あっあっ、ダメダメダメ、も・・・でちゃぅからぁッ」
更に強く追い込んでくれることを期待して、あざとく甘く声を上げる。
「かわいい声出して、煽ってんの?」
「まーくんっ、あッ、も、ダメ・・・っんんーっ!」
「オレ、も、イク・・・ッ・・・」
吐き出すまーくんの熱は俺を満足させた。
まーくんと俺はいつもこうして一緒に絶頂を迎える。
俺が吐き出した熱液を『あったかい』と愛おしそうに手のひらで受け止めているが、俺は恥ずかしいやら嬉しいやらで。
「ま、くん・・・早く手ぇ洗ってきて」
肩で息をしながらそう言えば彼は俺に見せつけるように、自身の手に舌をのばし、手から、指から、俺の白濁を舐めとった。
「・・・にのちゃんのエロい味がする」
「・・・変態」
「光栄だね」
そう言って右頬だけで笑った。