下着を脱いだ時の勢いはなく、おずおずと四つ這いで近づけば
「またもぅ・・・目の毒」
と、まーくんは俺を見て困ったように笑った。
差し出してくれた手に従えば、向かいあわせで座るように導かれて。そして何も隔たるものがない2人の熱のカタマリが触れ合った。
「まーくん・・・」
「にのちゃん・・・さわっていい?」
それからはもう堪らなかった。
「んーっ!んっ!んぁっ」
「にのちゃ・・・ヤバ・・・手ぇとまんね」
「ダメっ、あぁっ・・・まーくッ、ん、も、でちゃうぅ・・・ッ!」
「おれ、も・・・っん・・・っ!」
まーくんの熱くて大きい手が2人の屹立をまとめて握る。
俺は彼にしがみついたまま腰が揺れるのを止められない。
彼の扱く手に抗えず、2人は呆気なく吐き出した。
お互いの腹と下腹の茂みを濡らす2人の体液は熱かった。
それが冷めて肌から温度を奪い始めるより早く、まーくんの手がまた、ゆるゆると動き出した。それは、収まらない固さを保ち上を向くふたりの中心を感じれば当然。
「にのちゃん、どーしよ、おさまんない」
「ん・・・俺も、もっと・・・して欲し・・・ぁっ」
言い終わらないうちに、彼の手がスピードあげる。
「まー・・・くん、俺、またすぐ、んっ・・・出ちゃ・・・っ」
「いいよ、にのちゃん、我慢しないで、イって」
「んっ、んぁッ・・・!まぁ・・・っく、ンッ」
「にのちゃん、キスしよ、舌ちょーだい」
首にまわしていた腕を緩めてまーくんに顔を向ければ食いつかれるようなキス。ぴちゃぴちゃといやらしい音を立てながら舌を吸われて、下唇を甘噛みされ、もてあそばれる。喘ぐように舌を伸ばせばまた塞がれる。息継ぎもうまくできないくらい。
キスに溺れるって、こういうことなんだ。
経験はなくとも求める気持ちに従えば、必然、深いキスになる。離れることを許してもらえない。離れたくない。もっと、もっと、深く、濃く。
まーくんの口の中が熱い。
相変わらず2人の欲棒は乾くことを知らず、先から滴を溢れさせていた。彼は次第に手の速度をあげて彼自身の絶頂へむかう。同時にそれは俺を追い込んだ。
「にのちゃ・・・ごめ、も、出る・・・っ」
「まー・・・んっ!ダメ・・・手、はやぁっ・・・ンァッッ!」
ひときわ高く甘い声と共にビクビクと吐き出す白い体液はやっぱり熱くて。彼の大きな手が優しく俺のを扱いて最後まで出してくれたそれは、鈴口からとろとろと零れていく。敏感になった先端にまーくんの手が触れる度に、思わず身体が跳ねてしまう俺を彼はとても幸せそうに嬉しそうに見つめてくれていた。
「にのちゃん・・・きもちかったね」
「ん・・・まーくん・・・大好きだよ」
そう伝えてやっぱり彼にしがみつく俺をしっかりと抱きしめてくれる。髪を梳いてうなじを撫ぜてくれる。しばらく俺たちは一緒に達することができたことの多幸感に酔いしれた。