「んっ・・・はぁ、あっ」


「にのちゃん、あまい」


「・・・んなわけ、んんっ、な、い・・・」


「ふふ、オレだけがわかってればいいの」


「・・・ンッ、まー・・・くん」



まーくんは俺の首筋に舌を這わす。

おもわず声が漏れる。

こんな声でるなんて知らなかった。



「にのちゃん、こっちむいて?」


「ん・・・」



まーくんの胡座を跨ぐように向き合って抱き合う。

彼の首に腕を回せば、俺の腰を抱いて引き寄せてくれる。

その力強さに身を任せて、首筋に顔を埋める。



「まーくんのにおいする」


「にのちゃんにオレの匂いうつってるからおんなじ匂い、かな」




スンスンと首筋の匂いをかげば、否応なく距離の近さを自覚する。

いつもの汗に混ざった、欲情しているオトコの匂い。それを『同じ匂い』と言われて羞恥よりも喜びが勝つなんてどうかしてる。





「まーくん・・・すき」


「オレも、にのちゃんが大好きだよ」



ぎゅぅっと抱きしめてくれて、お互いの身体が密着すると、反応を隠せない真ん中の熱。




「にのちゃん・・・やっぱガマンするのむりぃ・・・」

「まーくん、俺、も」



ゆさゆさと腰を擦り付ければ『んっ』と反応してくれるまーくんが愛おしい。




「あなたはどこでそういうのを身につけてくるの」


「どこでもない。俺がまーくんにしたいことしてるだけだから」


「・・・ったく、煽るの天才」




まーくんの固いソレが質量を増した。



「にのちゃん・・・下脱げる?」


「ん・・・脱ぐ、だから、まーくんも脱いで」




恥ずかしいよりも求められたことが嬉しくて、焦らさずあっさり脱いでみせた。もちろん、制服のスラックスと一緒に下着も。



それはまーくんも同じだったみたいで、ほとんど一瞬で脱いでた。


まーくんはあいかわらずやっぱり胡座で座って、俺は俺で素肌の尻がマットに触れるのが何となく居心地が悪くて正座で向き合う。




「オレ正直、男の勃ったのなんか自分の以外で見る人生になると思ってなかった」


「俺は・・・まーくんの、想像しちゃってた」


「え!嬉しい!」


「は?嬉しいの?」


「だって、それって好きだからでしょ?嬉しくない?」


「・・・たしかに」


「オレは想像もしてなかったから、にのちゃんのがこんなに可愛いことに感動しちゃう」


「・・・可愛いってなによ」


ジロリと睨めば


「色とか大きさとかなんかもう全部!」


「やめてよまーくん・・・」




お互いに勃ちあがったソレを丸出し。ふざけた話をしているのは、緊張の裏返し。だってさっきからオレもまーくんも、全くおさまる様子がない。ことある事にビクッと動くもんだから、どれだけ意識してるのか。




「にのちゃん、オレ、すげー緊張してる。安心したいから、・・・だから、ココ、おいで?」



そう言って両手を広げてくれた。