オトコを相手にしたことは無いが、偏見は無い。
・・・と、いくら思っていたって
実際に目の当たりにしたら、俺のことだ。
なんだかんだと考えて萎えるのかもしれないと覚悟してた。
そうなったらなったで、その時の相手次第だ、と。
「さくらいさん・・・ヤバ」
それがどうだ。
躊躇どころか、愛おしくてたまらない。
あらわになった相葉くんの屹立は
俺の予想をはるかに超えた熱さとカタさで
勢いよく勃ち上がった。
下着を下ろした勢いでぷるんと上向きに揺れたそれをみて、出来るとかできないとかの判断の前に、とにかく触れたいと思ったし、俺でこうなってるという事実に、俺自身が欲情した。
喉の奥まで相葉くんのを咥えて一瞬嘔吐く。
どんだけの勢いで喰いついたのか、そもそもで加減がわからない。それにやり方なんか知らねぇぞ思ったのと同時に、そんなのはよくわかってる事だったと思い至る。
オトコのモノを咥えるなんて俺の人生でまさかの体験。だけど、そこは俺もオトコ。気持ちいい場所は好みの差こそあれ、基本的に同じだろ。
膝立ちで相葉くんの勃ったモノを舌で舐りながら上目遣いにみれば、彼の顎が上がって、吸う息の音が強くなってる。上手くいっていることがわかって、俺の下半身も反応した。
「ねぇ・・・声、ヤバいですって」
時折『んッ』と、俺が漏らす息が相葉くんは気に入ったらしい。ヤバい、と言いながらその度に咥内でドクッと動く。
散々攻められたお返しだ。
こうなったら俺は俺のやりかたで。
「なぁ・・・きもちい?」
「さくらいさん・・・それは反則ですよ、こんなの、みてるだけで倒れそう」
「ははっ、そりゃ困るな」
相葉くんの返事に満足した俺は、まぁこういうことだろうと思うことを実践する。舌を細めて裏スジを舐めながら頭を前後に動かして刺激してみれば、焦ったように相葉くんは腰を引いた。
「ちょっともう、ホント、なんなんですか」
「・・・あれ?良くなかった?」
「それ、煽られてるって解釈でいいですか」
「どーかな・・・って!オイ!ちょっと!!」
相葉くんから腕を引かれグイッと立ち上がらせられた途端、世界がひっくり返った。
「オイ!おろせって!!」
「もう、抱きますから」
そういって俺は相葉くんの肩に担がれ、色気もなんにもない状態で寝室に連行された。