自分でも可笑しいくらいに積極的で。


なんでこんなに気持ちいいことをしないでいられたのかってくらい、夢中になる。



「っはぁ・・んンッ」



どうにか息継ぎをしても、またすぐに塞がれる。
酸欠と興奮で頭ん中と目の前が真っ白になりそうなところを、相葉くんにしがみついてどうにか崩れ落ちまいとする。



「・・・あい、ば、くん・・・ンッ」


「さくらいさん、だまって」




互いに舌と唾液を絡ませてするキス。

歯列をなぞれば甘噛みされそのまま舌に吸い付かれるたびに、あえてジュルジュルと立てる水音がヤバい。


息をする度に唾液で濡れた口元の冷たさを感じて、相葉くんの熱い舌との温度差がやたらと俺を煽る。その度に自然とお互いに熱くなった下半身を意識的に、擦り付け合わせてどちらともなく腰を密着させてる。刺激を拾いたがって動くことに大胆。




キスをしながらも器用にネクタイを緩めてシャツのボタンをはずされる。俺も自分からベルトを外してウエストを開けてしまう。それに応えるように彼は俺のシャツの裾をスラックス引き抜きながら



「さくらいさん・・・」


「ん・・・」



「このまま続けてもいい?」


「やめれんのかよ」


「・・・無理」



触れた唇はそのままに、お互いを脱がしながら喋るのは、まさに愚問。いつのまにかネクタイとシャツは床に投げ出されて、下着を捲りあげられると肌を直接触られる快感にビクッと震えた。




「かわいい」


「かわいくねぇ・・・っ、んぁっ」



脇腹と背中を手のひらで摩られ、ときに指先で背骨や肩甲骨をなぞられると思わず声が漏れる。



「んッ・・・ちょっ・・・くすぐってぇって」


「ふふ、櫻井さん、口悪くなってる」


「変わんねーよ」


そう言い返すも、確かに。
せめて言うことだけでも抗わないと溺れる事は明白。

でも態度は、俺のカラダはどうしたって正直で。

相葉くんから触れられる全ての皮膚が粟立つ。

ときに、甘い刺激になって焦らされるから堪らない。



「ふたりで気持ちよくなりましょ」



そう言って半端に捲りあげられていた下着のTシャツを脱がされたと同時に、顕になった胸元に無遠慮に舌を這わされた。