ただ、ほしかった。

「あっ…しょ、ちゃ……ッ」

どれだけ揺らして
奥まで押し込めて
ナカを擦り上げて

俺の独りよがりな欲をぶつけても

「雅紀…雅紀…っ」


名前を呼ぶと締まるソコは、さも望んでこうされてると言わんばかり。むしろ俺の方が雅紀の欲望に飲み込まれているのではないかという、願いにも似た錯覚。



黒目がちな瞳が俺を捉えて
俺の深淵を覗き込む

その熱視線に深く深く惹き込まれ
さらに自身の滾るモノに血液が集まるのを自覚する


「ぁ…しょーちゃん、また……」


俺が汗を滴らせて酷く攻めても
雅紀はあの柔らかな声を喉の奥で鳴らして笑う


「ふふ……んっ、、オレん中、きもち、い?」



「ヤバ…すげー締まってる」


「だって、もっといっぱい、ほしい……から」


そう言って口を開けて舌を出す

雅紀が欲しがるままに舌を吸ってやれば
口の端から唾液が滴る


いつもいつもどうしたって俺は雅紀なんだ
雅紀にしか欲情しない自分が
いっそ清々しくなんなら誇らしくもある
貞操を気取るまでもなく雅紀にしか感じない

逆に、雅紀を思うといつでも熱が集まりそうになる自分が
どれほどに溺れてしまったのかと
笑いたくなるほど情けなくて。
でも、そんな自分が意外にも気に入っている。


こんなにも、ただひとり。


愛してるよ、雅紀。