ダカレテ、クレル?

.....だと?



「...ッ!?はぁぁあ!?な、なにいってんの!!」


「あはは!雅紀、きっと大丈夫、上手くいくよ。抱かれてる雅紀はめちゃくちゃ可愛いから」

「わー!わー!わー!しょーちゃん!余計なこと言わないで!!!!」


しょーちゃんめちゃくちゃ笑ってんじゃん!


「それがさっき僕がした質問の答え、だね」

「まぁ、そうだな。」

「付き合ってないってことは、セフレ...にしては、お互いの愛情が深いんだよなぁ」


「他人からの見え方なんかどーでもいいんだよ。セフレだって言うなら、潤の思うそれでいい」

「それ、雅紀さんも、同意?合意?しょおくんだけがそう思ってるとかない?どっちかに気持ちがあったら、ダメだから」

「あ...、ありがと、潤くん。オレとしょーちゃんは、大丈夫。」

「ふーん...。ならいいケド。僕、二股とか無理だからさ…。雅紀さん、僕に抱かれたら束縛されるってことだから、覚悟ないなら、僕から言い出したことなのに、アレだけど...やめといた方がいいかも」

「えっ...ソクバク...?」

「そう、そ、く、ば、く」

「えっ、えっ!えーっ!?」

「カラダだけとか、いらないから。気持ちも明け渡してくれないと、無理なんで。」

「おいじゅーん、そんなにビビらすなって」

「こんなんじゃなかったって、思わせたくない。だから、愛し合うって決めたら、とことんなんだよ僕は。」

「わーってるよ、だから俺はお前には手をださねーんだもん」

「しょおくん、賢明だね」


「じゃ、いま俺らがそういう関係ってのは、潤のなかでは整理ついてるってこと?」

「僕が整理をつけるっていうことじゃないでしょ?事実なら受け入れるだけ。」

「なるほど。」



潤くんはオレをみる。
あのMJの瞳で。


「僕は、愛し合うなら全部欲しいんだ。」

「全部...とは?」

「心もカラダも、過去も未来も会えない時間も、全部」

「えー...それは、ムリなのでは...」

「うん、ムリだね。」

「...しょーちゃん、助けて」



アタマと気持ちが追いつかなすぎて
しょーちゃんに解説を求める...


って、ちょっと!
この期に及んでこの人、ニヤニヤしてる!



「ほら、潤の話、最後まで聞いてやれ?」

「うぅ...」


しょーちゃんは潤くんに話の先を促す。



それを受けて潤くんは



「だから、束縛したいってことかな。」



っていいながら、オレの手をきゅっと握った。