水田耕二の相続現場ブログ -11ページ目

水田耕二の相続現場ブログ

遺言・相続セミナーで100名の方に「遺言を書いたか?」アンケートしました。
結果は、ゼロでした。
相続の手続きが必ず必要な方に情報が伝わっていないと
実感した瞬間でした。
だから、遺言と相続の現場で起こっている情報を書きます。

特集 子どものいない夫婦の相続特集100例 VOL.8


第65回 子供のいないご夫婦で兄弟姉妹がたくさんいる相続は争族になる!   

おはようございます。

福岡遺言塾の水田です。


福岡遺言塾にご質問のある方は

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ワンコインの遺言・相続のセミナー を毎月開いています。

興味のある方は、どうぞ気楽にご参加ください。


玲子さん(仮名58歳)夫婦に子供は、いない。

しかし、玲子さんには5人、夫には6人の兄弟姉妹がいる。


ご主人が亡くなれば玲子さんと6人の兄弟姉妹が相続権を

持つことになる。

遺言書がないとわずらわしい遺産分割協議の話し合いか

調停が待っている。


ご主人も同様に玲子さんが亡くなればトラブルに

なるかもしれない。


そこで、夫婦でお互いに遺産をのこす遺言を作成したのである。


通常、遺言を書いても、相続人には遺留分があるので

100%の遺産を誰かに相続させることは、

原則的にはできない。


しかし、兄弟姉妹には遺留分権がないので、玲子さんに

ご主人はすべての財産を相続させることができるのです。


二人、相互に遺言書を書いたので、それぞれ相手方の

兄弟姉妹と遺産分割の話合をするという負担から

解放されるのだ。


でも、玲子さんは別の心配をしていたのだ。


それは、遺言で相続は無事にできるかもしれないけれど

玲子さん側から縁を切ったと夫の兄弟は思われると

心配していたのです。


年を重ねて一人になる不安を玲子さんは

気にしていたのです。


親身になって心配してくれる兄弟姉妹が

いるかもしれないと不安に感じているのです。


でも、ご主人側の兄弟と縁が切れても、

玲子さん側の兄弟との縁は切れません。


なぜならば、玲子さんの相続人は、玲子さん側の

兄弟姉妹だからです。


そこで、玲子さんが取っておくべき老後の対策は

遺言書と共に「任意後見契約」を作り

玲子さんの老後のお世話をする「任意後見人」を

あらかじめ決めておくことです。


しかし、この後見人になってもらいたい人が

兄弟姉妹の中にいなければ、親族、知人、専門家

から選ぶこともできるのです。


いずれにしても、子どものいない玲子さん夫婦は

遺言を作ることで相続のトラブルが起こることは

防げたことだけは確かです。


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特集 子どものいない夫婦の相続特集100例 VOL.8


第64回 子供のいないご夫婦のご主人に認知した子がいた時の相続はどうなる?

      

おはようございます。

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照代さん(仮名67歳)には、ご主人との間に子供がありませんでした。


子どものいない夫婦は、相続の時に必ず兄弟姉妹が顔を出すので

遺言を書いておくようにと聞いていましたので、夫婦で遺言を作りました。


遺言書は、夫婦ふたりで考えて作ろうと自筆証書遺言にしました。


これでどちらが先に亡くなっても安心だとご主人は話したそうです。

その後、腎臓透析をしていたご主人が昨年亡くなりました。


照代さんは、葬儀で忙しかったのですが

49日の納骨が終わったので、遺言書の手続きをしようと

家庭裁判所にいきました。


検認の手続きと言うそうですが、

事務の方の話で書類を集めなければならないことを知りました。


まず最初に市役所に行き、ご主人の戸籍を集めるよういわれました。

ご主人の生まれてから亡くなるまでの戸籍です。


市役所で請求の用紙に書き込み窓口で待っていると

職員に呼ばれましたので、受け取ると

「ご主人には子供さんがいらっしゃいましたね」と言われ

ビックリしました。


確かに、主人が昔住んでいた東京の戸籍には認知した子供の

名前が載っていたのです。


しかし、本籍を今住んでいる県にしたので

主人の戸籍に載らなかったのです。


これまで認知した子供がいるということは

一切話してくれたことはありませんでしたから、

気が抜けたような、呆然とした気持ちになってしまいました。


こうして集めた資料を家庭裁判所に提出すると

窓口の方が「検認の日にち」をご連絡しますので

その時に遺言書を持ってくるように言われました。


それと、その日に他の相続人の方が

来られるかもしれませんと言われ、腰が抜けそうに

なったのです。


検認とは、相続人全員が集まったところで

遺言書を開封することだと初めて知りました。


ということは、夫が認知した子供と初めて会うのだと分かり

ショックでした。

でも、相手も同じ気持ちだったんですね。

当日は、照代さん一人でした。


そして、後日遺言書の通り照代さんは相続手続きも終わり

何事もなかったように暮らしています。


「案ずるより産むが易し」ですね。


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特集 子どものいない夫婦の相続特集100例 VOL.7


第63回 もしも、子供のいないご夫婦で夫が行方不明の時の相続はどうなる?    

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裕子さん(仮名65歳)が亡くなったのは、昨年の大晦日でした。

子どものいない裕子さんのマンションで

ご両親がテレビを見ていた時のことです。


裕子さんがお母さんに台所にあるみかんを取ってきてと頼まれ

「はい」と返事をし、立ち上がったまさにその時、倒れたのです。


脳梗塞でした。

救急病院に搬送されそのまま帰らぬ人になってしまったのです。


さすがにお正月のご葬儀は、遠慮しましたが

あわただしい新年のさなかにご両親による式は、行われました。


その後に相続手続きが始まると、ご両親は驚きの連続になりました。

実は、裕子さんのご主人は5年前に経営していた会社が倒産し

みんなに迷惑はかけられないと家を出て行ってしまっていたのです。


それ以来、連絡もとれなくなり生きているのか亡くなったのか

分からない状態でした。


しかし、戸籍上は裕子さんと夫婦なので相続人です。

あと、子どものいない夫婦の相続人は、ご両親も含まれます。


ですから、裕子さんの財産であるマンションと預貯金を

整理するためには、ご主人の署名捺印がいるのです。


85歳のお父さんは、手続きができません。

そこで、会社員の甥のA君が代わりに

動いてくれることになりました。


まずご主人が亡くなっていた場合は、失踪宣告ができるが

行方不明者の生死が7年間不明の場合という条件が

ついている。


ご主人は、連絡がとれなくなって5年間なので失踪宣告の

手続きをとることができない。


このケースでは、不在者財産管理人の選任をすれば、

お父様たちと裕子さんのご主人の遺産分割をすることが

できます。


ちなみに、不在者財産管理人には、利害関係がなければ

誰でもなることができます。


ただし、財産管理人の仕事は、行方不明の人に代わって

手続きをするので「権限外行為の許可」を家裁に

申し立てることなど面倒な手続きが必要になります。



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特集 子どものいない夫婦の相続特集100例 VOL.6


第62回 子供のいないご夫婦は嫁姑の相続問対策も立てないと!

      

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道子さん(仮名60歳)のご主人は、肺がんで現在入院中です。

二人には、子どもは、いません。

もしも道子さんが一人になると、高齢の夫の母と二人が

相続人になります。


道子さんの心配は、けっして嫁姑の関係がうまくいっている

わけではないので相続の話し合をしても、感情的になり

子供を失った母親としての悲しみも加わって

まとまらない可能性があるということでした。


そこで、夫に遺言を書いてくれるように話し合いを

することにしたのです。

道子さんと夫の財産は、2人で買ったマンションと

預貯金と株式などです。


道子さんが夫にはなしたことは、

「もしも、遺言書がないと私には3分の2、お義母さんには、

残り3分の1の相続権があるので、その割合で

遺産を分けることになります。


ただし、遺産を分ける時に「遺産分割協議書」を

作成しなければならずお義母さんの印鑑をもらう

必要がでてきます。


そのときに、ちょっとした一言で衝突して印鑑を

押さないと言われるかもしれない。」と話したのです。


それを聞いたご主人は、「すべての財産を妻に相続させる」と

道子さんに言ったそうです。


でも、相続の時にたとえ遺言書があっても

お義母さんは、遺留分権といって法定相続分の2分の1

すなわち6分の1を自分の相続分として主張することができます。


もし、お義母さんが主張された時には、

遺留分を支払う必要がありますが、言われなければ

払わなくてもいいのです。


いずれにしても、相続のめんどくさい手続きを

ご主人に遺言を書いてもらえれば道子さんは

一人でできるのです。


また、相続人はわずか二人でも相続の争いは

起こりますが、相続人の数が多いと、トラブル可能性は

どんどん高くなります。


また、道子さんのご主人のように入院中に遺言の作成を

思い立たれるような場合は、ご本人の判断能力を

問題にされる場合も出てきます。


最悪のケースで、遺言書は本人の判断能力がないときに

作られたものであると裁判になることもあります。

だから、遺言書は元気なときに作ることが、ほんとに

大切なのです。


しかし、ご主人が闘病中にもかかわらず

道子さんのことを思い遺言を作成されるお気持ちは

察するに余りあるものがあります。


それでも、道子さんが、ご主人に病床の枕もとで

遺言の作成を迫れば道子さんの愛情を疑い、

遺言の作成を拒むかもしれません。


遺言を書いてもらえなかった道子さんは、

お義母さんとの確執に悩むことになるかも知れません。


ただ、道子さんが自分のことだけを考えて遺言の作成を

考えることもまた問題の種をまくことになるかもしれません。


だから、子供さんのいないご夫婦は、2人が

元気なうちに遺言を作成し周囲の方の

ご理解を得ておくことも大事です。


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第60回 高齢者再婚で子供のいない夫婦は相続問題の対策を立てないと!

      特集 子どものいない夫婦の相続特集100例 VOL.3


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瑠璃子さん(仮名64歳)は、ご主人が亡くなって5年後に再婚しました。

俗にいう高齢者再婚です。


夫婦生活は、再婚相手は優しく、

経済的に不自由することもなく生活できているが

若い時のような情熱はもてないところに物足りなさを感じている。


しかし、もしも瑠璃子さんが今の夫より先に亡くなった場合には、

法定相続によって自分名義の不動産を

2分の1相続する権利があることを知り気が重くなっている。


実は、瑠璃子さんには先夫との間に長男と次男がいるのだ。

そして長男は、先夫が作り上げた家に住んでいる。


ところが、家の名義は先夫が亡くなった時に瑠璃子さん名義に

相続登記したのだった。


そこで、瑠璃子さんは今の夫よりも早く亡くなった場合には、

自分の財産を子ども達だけに相続させたいと考えているのだ。


そのためには、遺言書を作ることが必要だと聞かされ

準備を始めている。


でも、2分の1の法定相続の権利を持つ今の夫は、

瑠璃子さんが遺言で全部子供たちに相続させると書いても

遺留分の権利があるので、最低でも4分の1の権利を

相続することになる。


ただし、この遺留分権の主張は、今の夫が決めることなので

主張しないかもしれないのだ。

瑠璃子さんは、ドキドキしながら遺言書を作り夫の良識を

待つのみである。

ただし、その時には夫と子供たちの対決になるので結果は

誰にもわからないのだ。


では、方法が無いのかというと、法律としての効果はないが

相続人に遺言者の気持ちを伝える方法がある。


それは、「付言」といって遺言書に遺言者の気持ちを

書いておくことのだ。


ある意味では、法律的な遺言よりもリアルに気持ちを

相続人に伝えられるので、その効果は馬鹿にはできない。


瑠璃子さんは、さっそく遺言の中に付言を書き

実家は長男に住んでもらいたいという自分の思いを

今の夫に伝えることにしたのだ。


きっと、いい結果が産まれることを期待して。


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第61回 再婚後に子供のいないご夫婦は相続問題にご注意を!

      特集 子どものいない夫婦の相続特集100例 VOL.2


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れい子さん(仮名58歳)は、再婚したご主人との間に子どもは

いませんが、離婚した前夫との間に2人の子供がいます。


そこで、もしもれい子さんがお亡くなりになった時

相続問題が発生します。

今日のお話は、その相続手続きとトラブルの避け方です。


まず、れい子さんにもしもの事があるとご主人は

ご葬儀の連絡をされます。

その際に、子供たちの反応は、2つになると思います。


それは、「ご連絡ありがとうございます」というものと、

「お付き合いは控えさしていただいているので」に

なることが多いでしょう。


問題は、葬儀の時ではなく、葬儀後のことです。


葬儀が終わり、ご主人は、れい子さんの遺産を整理しています。

共稼ぎだったので預金や株式、保険とけっこう金融機関と取引が

ありました。


さっそく連絡をすると、各金融機関は異口同音に「遺産分割協議書」

提出してくださいと言います。


その内容を聞くと、相続人全員の署名捺印が必要であることが

分かりました。

署名捺印するのは、ご主人と先夫の子供二人のです。


さあ、そこで問題は署名捺印に素直に応じてくれるかどうかですが、

それは、どうなるか分かりません。


ご葬儀の連絡をした時の子供たちの態度で予想はつくと思いますが、

相続で権利がると分かれば、相続分を要求するのが

最近の傾向なので一概にいえません。


ちなみに、このケースでは、子供たちは総遺産の4分の1になります。


れい子さんとは、一緒に住んでもいませんし、離婚後会ってなくても

この法定相続分は、子ども側から要求できるのです。


ご主人としては、到底納得がいかなくても

先夫の子供たちの署名捺印がないと

金融機関のお金は原則として解約して払い出してくれません。


そこで、れい子さんとご主人は、

元気なときに遺言を作成しておくことが必要なのです。


遺言さえあれば、葬儀に出席するしないにかかわらず

子ども達に相続の手続きの協力を求める必要は

軽減されることは間違いありません。



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第59 回 子供のいないご夫婦は親類と仲良くしないと思わぬ結果になります!

      特集 子どものいない夫婦の相続特集100例 VOL.2


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ミドリさん(仮名76歳)は、夫の信夫さん(仮名77歳)と仲良く暮らしていました。

しかし、信夫さんが肺炎で入院した頃から急に不安な気持ちになりました。


夫にもしもの事があったらどうなるのか。


一人になったら、相続の手続きなんかどうしたらいいのだろうか、

次々に頭に浮かんで夜は眠れない日々でした。


ミドリさんの兄弟は、弟さんが一人いましたがもう亡くなりました。


だから、信夫さんが相続するときは問題はないのですが、

ミドリさんが相続人になると夫の兄弟6人と話し合いをすることになるので

大変なんです。


しかも、兄弟6人のうち3人は亡くなっていますので

話す相手は、その子供すなわち甥や姪になるのです。


「もしもの時のことを考えて」ミドリさん夫婦は、遺言を書いて

それぞれが相続するようにしたのです。


でも、片方に言った財産は、その次の人に相続してもらうように

しないといけません。


ミドリさんは、信夫さんの財産は信夫さんの本家に返すという遺言を

書くつもりなのです。


もうひとつ気がかりなことがあります。

それは、二人が認知症になった時のことです。


子どものいないミドリさん達の世話をしてくれる人を

頼まなければなりません。


幸いに、「福岡遺言塾」で成年後見制度のセミナーを聞いて

元気なときに後見人を決めておく「任意後見制度」があることを

知りました。


講師の先生に相談したところ、入院している信夫さんに

制度のことを話してくれることになりました。

その時までに、後見人を決めておかなければならないけれど

誰かいますかと先生に聞かれました。


即座にミドリさんは、信夫さんの甥である和夫さんに頼もうと

決めました。


二人の遺産を相続してもらう本家の長男である和夫さんが

適任だと思ったのです。


あとは、信夫さんの了解をもらうだけですが、

認知症などになった時のことと、相続のことの

両方の解決の目途がたちミドリさんは、ホッとしたのです。


これも、ミドリさん夫婦が、もしもの時に頼れる親戚付き合を

しているから出来たことです。


子どものいないご夫婦は、普段からの親戚付き合いを

大切にしておくことも忘れないで下さいね。


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第58 回 子供のいないご夫婦の相続は思いもかけない結果になります!

      特集 子どものいない夫婦の相続特集100例 VOL.2

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東京で就職した道子さん夫婦には、12歳になる長男が一人いました。

おそくできた子供だったのでご主人はとても可愛がっていました。


また、ご主人は、長男だったので実家の親や兄弟にも気を配り

上京したときにはマンションに泊まらせ家族で歓待しました。


もちろん道子さんも嫌な顔一つせずに夫の家族を

東京見物に案内してきました。

元気な子供とやさしい夫との生活は、それは幸せな毎日でした。


ところが、好事魔多しとはいいますが、まさかの交通事故で

長男を無くしてしまったのです。

あれほど優しかった夫が、暗くおちこんでしまい悲しみを忘れようと

仕事一筋になってしまいました。


あまりに激しい仕事へ打ち込む姿は鬼気迫るものがあり、

体調を壊すのではないかと周囲も道子さんも心配するほどでした。


そんな中で、ついに夫も激務のために他界してしまいました。


それから49日法要で夫の実家に帰ったときのことでした。


突然、道子さんはご両親から「彼の遺産のことだけどいくらあるの?」と

聞かれたのです。


初めは、何のことかと意味が分からなかったのですが、相続分を

要求しているのだと分かり愕然としました。


その時ご両親の横で、夫の兄弟2人が冷たい顔をして

お茶をすする音が聞こえました。


ご両親の法定相続分3分の1は、できれば現金でというものでした。

あれほど、主人と実家と兄弟に尽くしてきたのにと

今さら嘆いても始まりません。


東京の一等地にあるマンションは、評価額だけでも1億円もしており

その3分の1に当たる3000万円の現金はありません。

仕方なく自宅を売却してお金を作ることにしました。


それから1ケ月後、私は3000万円の現金を真新しい風呂敷に包み

実家を訪ねました。

ご両親と兄弟に、「ご両親の相続分です」といってお金を渡すと、

その足で夫と長男が眠るぼだい寺の納骨堂に向かいました。


私は、持参してきた小さな有田焼の壺に、2人の灰を少しずつ

分けいれました。


そして、空港に向かいました。

あれから20年になりますが、一度も

夫の実家に行ったことはありません。


先日、福岡遺言塾の遺言セミナーを聞きました。

私は一人住まいですので万一のときのために手続きを

考えておこうと考えたからです。


セミナーの中で、「子どものいない夫婦は遺言を書くこと」を

強く指摘されました。


いまさら悔やんでも仕方がないのですが

夫に遺言を書いてもらっていれば、

違った人生になったのではないかと思います。


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第57 回 子供のない若いご夫婦の相続人は義父、義母です!


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奈々さん(仮名31歳)は、先月亡くなったご主人との間に子供は

いませんでした。


ご主人の遺産は、夫婦共働きで買ったマンションです。

もちろん、2人の共有名義でしたが、ご主人の死亡によりローンは

保険で支払われました。


ご主人の退職金や保険もおりて、経済的には心配は無くなりましたが

こんなに早く一人になると思っていませんでした。


奈々さんが空虚な毎日を送る中で、ご主人のご両親からの

電話や訪問は、とても助かるものでした。


でも、49日が終わり、100か日が終わってもまだ電話があり

休みの日には線香を上げたいからと言って来てくれます。


仕事もある奈々さんは、さすがに困ってしまい、

先週の日曜日に来られた時に

「お父様、お母様に心配していただき

ありがとうございます」

「私は、もう大丈夫ですから」と言ったのです。


すると、義母は「この家は、亡くなった長男のものだから

わたし達の家なんだし、貴女は気にしなくていいわよ」と

いうのです。


奈々さんのように子どもの無い夫婦の場合、

亡くなったご主人の相続人は、妻と夫のご両親になるのです。

つまり、ご両親は、夫(長男)の遺産について相続権を

主張すると宣言しているのです。


夫の実家からマンションの購入費用の援助も受けてないし、

ご両親は、経済的に困っているという話も聞いたこともありませんでした。


奈々さんは、まさか義理とはいえ相続分を要求されるなんて

夢にも思っていなかったのです。


こうした要求は、子どもを失ったご両親の悲しみゆえのケース、

あるいは、ご両親の子ども、すなわち奈々さんの義兄弟から

両親へのアドバイス、さらには、ご両親の経済的な困窮などが

あります。


いずれにしても、子どものないご夫婦は、遺言を書いておけば

波風の立たない相続で終わるのです。


もう一度考えてみませんか?


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第56 回 高齢者の転倒事故は認知症のきっかけになることがあります!


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晴美さん(仮名80歳)は、5人兄弟の長女として産まれました。

27歳で結婚しましたが、子どもに恵まれませんでした。

7年前にご主人を無くしてからは、一人住まいです。


近くに一番下の妹の芳子さん(仮名69歳)が住んでいるので

何かあった時には、世話をしてもらえると安心しています。


ところが、

昨年の12月のことですが、2年前から利用をはじめた

デイサービスの車に乗ろうとして転倒して腰の骨を折ってしまいました。


妹の芳子さん夫婦が入院の手配などをしてあげました。


1週間を過ぎたころですが、いつものようにご主人が病室に入ると

「あなたは誰ですか。ここは女性の部屋です。出て行ってください。」と

晴美さんに言われ驚いて、芳子さんに連絡をしたのです。


あわてて病院にきた芳子さんとが部屋に入ると何事もなかったように

穏やかな晴美さんがいたのです。


二度も驚いたご主人は、さっそく担当の医師に報告すると

「認知症の症状が出てきたのかもしれない」という話でした。


芳子さん夫婦は、お互い顔を見合わせてしまいました。


実は、晴美さんがもしもの時には兄弟4人で晴美さんの財産を

分けるのではなく芳子さん夫妻に「この家に住んでね」と

言っていたからです。


そこで、行政書士に遺言をつくれないか相談することにしました。

晴美さんに会ってもらったところ「正常な時がありそうですから

遺言の作成は可能でしょう」という意見でした。


そこで、行政書士に文案を作ってもらい「公正証書遺言」を

作成することになりました。


公証人に病院へ出張してもらい立会人には、行政書士2名がなり

無事に遺言書を作成することができました。


また、今は晴美さんも元気ですが、認知症が進み、

銀行から預金の引き出しなどが必要になるかもしれません。


その時には、晴美さんの財産管理をする人が

必要になるので、任意後見契約も一緒に結んだ方がいいと

アドバイスがありました。


手続きも一緒に作成する方が、

印鑑証明書などを揃える手間も省けると

同時に結ぶことができました。


よかったですね。


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