信州 和紙造形研究所 その553 滋賀県の和紙
滋賀県の和紙 1973,5,20寿岳文章著「和紙の旅」P188で当時の黒谷和紙組合長 中村元氏と文化庁 柳橋眞氏との会談で 寿岳「滋賀県では どうしても成子さんの所の紙 これにとどめをさすわけでしょうか」 中村「そうですな あすこしか滋賀県ではありません」 寿岳「これは特殊な紙です ガンピとしては国の無形文化財の指定を受けた阿部さんの民芸ガンピも特色ありますけれども 成子さんのほうがずっと古格を伝えているとも言えますから 残して欲しいし 残るでしょうね」 中村「あのかたのは 純粋なガンピ紙が専門ですから」 柳橋「京都の黒谷だとか あとに出てくる兵庫の名塩だとか滋賀のガンピ紙だとか この様な特色のある紙が 京都の文化を中心にしてぐるっと輪になって囲んでいるように見えるのはおもしろいですが」 と言うのを読み 恥ずかしながら 成子和紙と言う名前は知っていましたが それが何処にありどんな紙を漉いているのか知らず今年の旅行で たまたま近くを通る事から いつものように急な連絡をしてお邪魔しました 手漉和紙にしては 大きな建物だと思いました この日は漉いていませんでしたが 道具を見せて頂きました 透かしですね 簀 物凄く細い簀のヒゴです もうこの簀は作っていないそうです それと 中指で紗に触っているのがお分りでしょうか? これを見て 紗に対する考え方が180°変わってしまいました 色々お話を伺いましたが 古格を備えたガンピだけの紙よりも実用的なものとして 楮と雁皮をミックスした紙の方が用途があり 機械抄きも併用しないと需要が少ないので 機械抄きに力を入れているそうです 機械の写真は撮らせて頂けないと言うのを無理にお願いして 遠くからならと言う事で この1枚だけ撮らせて頂きました 写真ではほんの一部しか写っていません 成子さんが185cm位ですので 大きさがお分かりになりますか ちなみに成子さんの右側にある小さなビーターが100万円だったそうです「機械貧乏です」とおっしゃってましたが 相当高額な機械である事は分かりましたが その仕組みは私にはサッパリ理解できませんでした 機械抄きを併用しないと 外国まで出て行かない というお話が印象に残りました 板張り乾燥を見学しました 数ある紙の中から 一枚選び 私に下さいました 色々な産地があり その土地独自の工夫が見られます とても厳しい世界だとつくづく思いました 田舎暮らし 旅の途上 滋賀県3泊4日を計画しました 1日目 彦根城 2日目 延暦寺 3日目 石山寺 と成子紙工房の予定で出掛けました 彦根城は石垣が特徴的だと思いました 途中で知り合った方から教えて頂いた 池に映るスポットです タラヨウ(多羅葉)と言う名の木で この葉の裏面に文字を書く・・これがハガキのもとだとか 数日して文字がクッキリしてきました(木の枝で書いています) 石垣が円形に積んであるのが珍しく・・・下にあるのは腹巻石積みで 上の方にあるのは鉢巻き石積みだそうです いずれも初めて行き会った方に教えて頂きました 彦根城 滞在5時間でした 延暦寺は広く6時間程掛けて見学しましたが 一番見たかった根本中堂が 改修工事中でした 色々見学しましたが どこに行っても拝観料が掛かり 後になって思い起こすと何処が何だったのかさっぱり覚えていません 外人さんが多かったのが印象に残りました