黄蜀葵

 

 

 暑い日が続き粘性が弱くなってきました こうなると ステン簀では漉くのが難しくなりますので 色物を漉くくらいでしょうか それでも仕上がりは荒くなってしまいます

 手漉和紙でしたら 粘性が少なくとも素早く漉上げる産地もあるのですが これも技術が必要で 一朝一夕には習得できるものでは無いと見ています

 私見ですが 「流し漉き」よりネリを使わない「溜め漉き」の方が難しいと思っていますが 土佐典具帖紙の様に極薄紙も流し漉きにはありますので 比較する事自体間違っているのかも知れません

 

 

 

 甕の黄蜀葵も最後の方になり 小さな甕を残すだけとなりました それにしても側根が多くエビの様な形をしていて あまり出来が良くありません

 

 

 

 求めた粘性は出ています

 

 

 最後になると皮をむき 芯を取り出します

 

 

 皮だけになると粘性が薄れます この粘性で襖大の紙を漉くのは余程量が多くないと困難です

 

 

 取り出した芯の部分は木質化しています

 

 

 芯は乾燥させ ストーブの焚き物として・・・皮は畑の堆肥に・・・

 

 粘性は 周りの温度によっても変化しますので 暑くなると一瞬のうちに粘性が弱まってしまいます いよいよ「化学合成粘剤」(化学ネリ)を使う季節が来たようです

 化学ネリを黄蜀葵と混ぜて使っている和紙の産地もあるようですが 和紙造形では長期にわたり作品を創る場合は 化学ネリは使えないので 何を創るか思案中です

 

 

 

 田舎暮らし

 

 代掻きの前に

 

 田植えの季節になりました 代掻きをする前に 何をするのか・・・・

 

 

 耕起・・秋に起こしましたが 春にもう一度起こします 秋には荒く 春は細かく起こしています

 

 

 

 水路の整備・・水路に覆いかぶさっている草や 土を取り除きます 毎年少しづつ土が増えてくるのです

 

 

 畔切・・・田も水路と同じで畦が毎年伸びて来ますので これをカットします

 

 カット前後です

 

 掛け口・・・取り付けます

 

 

 畔シート・・・鍬の幅を確保しながら堀り進め 畔シートを伏せます

 

 色々な事をして やっと代掻きの準備が終わりました

 トラクターがあれば 畔切やシート張りはしなくて済むのですが 体が動くうちは手作業を続けたいと思っています