月日が経ち 私は高校生になっていた
来年は受験で忙しくなるな
でも、今の私には受験より大きな悩みがある
それは…
ぐみてゃん「あっ、ゆずだ」
ゆずポン「でさー最悪だったよ」
ゆずポン友「うわぁ、大変だったね」
ゆずポン友「そう言えば、ゆずのお姉さんって可愛いよね」
ゆずポン「どの姉ちゃん?」
ゆずポン友「皆、綺麗で可愛いけど特にぐみさん」
ゆずポン「…」
ゆずポン友「私、憧れてるんだ」
ゆずポン「そうなんだ」
ゆずポン友「一緒に出かけたりするの?」
ゆずポン「最近はないかな」
ゆずポン友「えー何で?私なら自慢しまくるよ」
ゆずポン「もういいじゃん、ぐみ姉ちゃんの話はさ」
ゆずポン友「ご、ごめん…」
ゆずポン「…」
これが私の大きな悩み
末っ子のゆず
小学生の時はいつも私の傍に居て
甘えてくれたのに
中学に入ってからは急に態度がよそよそしくなったんだ
思春期だからそれも仕方ないよね
ゆずも成長したんだ
でも、私はそれが凄く寂しく思う毎日なんだ
みさこ「お帰り、ゆずは?」
ぐみてゃん「さっき、友達と話ながら歩いてたよ」
みさこ「そうなんだ、一緒に帰って来れば良かったのに」
ぐみてゃん「うん、そうだね」
みさこ「喧嘩でもした?」
ぐみてゃん「してないよ」
ゆずポン「ただいま、あっ…」
ぐみてゃん「ゆず、お帰り」
ゆずポン「ただいま」
みさこ「おやつ食べる?二人分用意してあるから」
ゆずポン「自分の部屋で一人で食べる」
ぐみてゃん「ゆず、一緒に食べよ」
ゆずポン「一人で食べるよ!」
ぐみてゃん「そっか、分かった…」
みさこ「こらっ、姉ちゃんにそんな事言ったら駄目でしょ!」
ゆずポン「もう、煩いな!」
みさこ「煩いとは何よ!」
ゆずポン「もういい!」
みさこ「全く、反抗期なんだから…」
ぐみてゃん「私の事もう嫌いなのかな…」
みさこ「いや、そうでもなさそうだよ」
ぐみてゃん「えっ?」
みさこ「見て」
ぐみてゃん「ケーキがどうかしたの?」
みさこ「いやー切る時に失敗して大きいのと小さいのが出来て」
みさこ「見た目悪くなるから訳を話して目の前で平等にしようと思ってたら」
みさこ「ゆず、あれだけケーキ好きなのに小さい方持って行ったよ」
ぐみてゃん「…」
みさこ「口では色々言ってるけど」
みさこ「ゆずはぐみの事好きだよ」
ぐみてゃん「うん」
ゆずポンの部屋
ぐみてゃん「ゆず」こんこん
ゆずポン「何?」
ぐみてゃん「ケーキありがとう」
ゆずポン「…」
ぐみてゃん「大きい方残してくれたんだね」
ぐみてゃん「ありがとう、ゆず」
ゆずポン「ダイエットしてるからだよ!」
ゆずポン「別にぐみ姉ちゃんの為じゃない!」
ゆずポン「勘違いしないでよ!」
ぐみてゃん「だ、だよねごめんね」
ゆずポン「いいから早く出て行ってよ!」
ゆずポン「顔も見たくないよ!」
ぐみてゃん「うん、分かった…」
みさこ「こらっ、ぐみに謝りなさい」
ゆずポン「…」
みさこ「ゆず、今のは酷いよ」
みさこ「謝りなさい」
ぐみてゃん「もう良いから大丈夫だから」
みさこ「ぐみ、向こうに行ってなさい」
ぐみてゃん「でも…」
みさこ「行きなさい」
ぐみてゃん「うん…」
みさこ「ゆず、一体どうしたの?」
ゆずポン「私だって…」
ゆずポン「私だってもうどうしたら良いか分かんないよ!」
みさこ「ゆず!」
みさこ「やれやれ、姉ちゃん達の出番だなこれは」
みさこ「という訳なんだ」
みゆちぃ「遂にゆずにも反抗期が来たか」
汐りん「はわ、今まであんなに何かにつけてぐみ姉ちゃんぐみ姉ちゃんだったのに」
ちゃんもも◎「ゆずとぐみは年が近い分反発し易いんだよ」
みゆちぃ「ぐみも気が強いんだからガツンと言えば良いのに」
みさこ「可愛がってた妹だからね、今はショックの方が大きいんだよ」
ちゃんもも◎「それでどうするの?私達でゆずを締めるの?」
みさこ「物騒な事言わないの」
みゆちぃ「私達が叱ったら余計に反発するよきっと」
汐りん「はわーじゃあ、ゆずの話を聞いてあげれば良いなのな」
みさこ「誰が行くの?」
みゆちぃ「でも、今の状態で素直に聞くかな?」
汐りん「ここに適任者が居るなのよ」
ちゃんもも◎「わ、私?」
みさこ「そうだね、ももになら本音話すかもね」
みゆちぃ「大学入って家を出るまでずっと二人の相談聞いてたの桃子だしね」
汐りん「もも、頼んだなのよ」
ちゃんもも◎「分かった、やりますか」
ちゃんもも◎「ゆず、ちょっといい?」
ゆずポン「桃子姉ちゃん、帰ってたんだ」
ちゃんもも◎「うん」
ゆずポン「それで、何?」
ちゃんもも◎「最近、ぐみに酷く当たってるみたいだね」
ゆずポン「ぐみ姉ちゃんに頼まれたの?」
ちゃんもも◎「そんなんじゃないよ」
ゆずポン「じゃあ、何?」
ちゃんもも◎「うん、あれだけ仲良かったのに何でかなと思ってさ」
ゆずポン「…」
ちゃんもも◎「理由があるんでしょ?」
ゆずポン「だって、何か苛々するんだもん」
ちゃんもも◎「…」
ゆずポン「何でそんな嫌な事ばかり考えるんだろと考えてたら何か余計に苛々してきてつい…」
ゆずポン「分からないんだ、もう自分でも何が何だか分からないんだ…」
ちゃんもも◎「ゆずはぐみに酷い事してる自覚はあるんだね?」
ゆずポン「うん、言った後いつも後悔してるんだ…」
ちゃんもも◎「ゆずはぐみの事もう嫌い?」
ゆずポン「そんな事絶対ない」
ちゃんもも◎「じゃあ、聞くけど」
ちゃんもも◎「ゆずはさ、嫌な事や緊張して逃げ出したい時に何を考えてるの?」
ゆずポン「そ、それは…」
ちゃんもも◎「それは?」
ゆずポン「皆に絶対言わない?」
ちゃんもも◎「絶対言わない」
ゆずポン「本当に?」
ちゃんもも◎「本当に言わないよ」
ゆずポン「じゃあ、言うけどさ」
ちゃんもも◎「うん」
ゆずポン「ぐみ姉ちゃんが居るから大丈夫と思って乗り越えてるんだ」
ちゃんもも◎「…」
ゆずポン「ぐみ姉ちゃんはいつも私の傍に居てくれた」
ゆずポン「自分が友達と遊んでる時もさ」
ゆずポン「私が寂しそうにしてたら嫌な顔せずに受け入れてくれた」
ゆずポン「ぐみ姉ちゃんが嫌いとかじゃないんだ」
ゆずポン「ただ、昔みたいに素直になれないんだ」
ちゃんもも◎「じゃあ、今でもぐみと仲良くしたいんだ?」
ゆずポン「ぐみ姉ちゃんが許してくれるなら…」
ちゃんもも◎「ケーキ小さいの持って行ったのもダイエットじゃなく、ぐみの為?」
ゆずポン「うん、ぐみ姉ちゃんはあのケーキ好きだから」
ちゃんもも◎「という事みたいだよ」
ちゃんもも◎「ぐみ」
ゆずポン「えっ…」
ぐみてゃん「…」
ゆずポン「ひ、卑怯だよ!言わないって言ったじゃんか!」
ちゃんもも◎「私は何にも言ってないし、ゆずが勝手に喋ったんでしょ?」
ゆずポン「くっ…」
ゆずポン「だったら、ぐみ姉ちゃんが居るなら居るって言ってくれても良かったのに!」
ちゃんもも◎「だって、ゆずが聞かなかったから」
ゆずポン「このっ…」
ちゃんもも◎「てゆーか、いつからそんなツンデレキャラになったの?」
ちゃんもも◎「似合ってないよ」
ゆずポン「う、うるさい///」
ちゃんもも◎「まぁ、そんな事より仲直りしなさい」
ちゃんもも◎「分かった?」
ゆずポン「…」
ちゃんもも◎「分かったの?ゆず」
ゆずポン「分かった」
ちゃんもも◎「後は二人で話なさい」
ぐみてゃん「…」
ゆずポン「…」
ぐみてゃん「ゆず、ありがとう嬉しかった」
ゆずポン「うん、今まで本当にごめん」
ゆずポン「謝って許される事じゃないけど…」
ゆずポン「本当にごめんなさい…」
ぐみてゃん「そんなの良いから」
ゆずポン「今度の土曜日さ」
ぐみてゃん「うん」
ゆずポン「一緒に洋服見てケーキ食べようよ」
ゆずポン「今度は二人で大きなケーキいっぱい食べよ」
ゆずポン「ぐみ姉ちゃん?」
ぐみてゃん「うん…うん…」
ゆずポン「もう、泣かないでよ」
ぐみてゃん「だって…だって…嬉しいんだもん…」
みさこ「無事に仲直り出来たね」
みゆちぃ「あの二人はあぁでなきゃね」
汐りん「流石はももなのな」
ちゃんもも◎「照れるよ」
みゆちぃ「桃子、性格悪いって言われない?」
ちゃんもも◎「言われないよ!」
みゆちぃ「冗談だって、ありがとね」
汐りん「でも、ゆずがあんな事考えてると良く分かったまるな?」
ちゃんもも◎「まだ、あの二人が小さい頃にゆずが言ってたんだよ」
ちゃんもも◎「大好きなぐみ姉ちゃんが傍に居ると思ったら私は何でも出来るんだってね」
小学生時代
ゆずポン「桃子姉ちゃん」
ちゃんもも◎「何?」
ゆずポン「私ね、どんな事でも乗り越えられる人間になると思うんだ」
ちゃんもも◎「それは凄いね、何でそう思うの?」
ゆずポン「ぐみ姉ちゃんだよ」
ちゃんもも◎「ぐみ?」
ゆずポン「私、逃げ出したい時とか嫌な事があった時に必ずぐみ姉ちゃんが傍に居るから大丈夫と思うようにしてるんだ」
ゆずポン「そしたらね、勇気が出て頑張れるんだ」
ちゃんもも◎「そっか、ゆずはぐみの事が大好きなんだね」
ゆずポン「うん、大好きなぐみ姉ちゃんが傍に居ると思ったら私は何でも出来るんだよ!」
ちゃんもも◎「本人は私に言ったの忘れてるみたいだけど」
ちゃんもも◎「ゆずがぐみの事を本心から嫌いじゃないなら今でもきっとそう思ってる筈だと思ったんだ」
みゆちぃ「成る程ね」
みさこ「無事解決したし、今夜は美味い物作るか」
みゆちぃ「ゆずとぐみが?」
みさこ「私がだよ!」
ちゃんもも◎「お母さん、まだ料理出来るの?」
みさこ「出来るよ!」
汐りん「はわー不安なのよ」
みさこ「分かった、今夜は鍋にして皆の嫌いな物いっぱい入れてやるんだから」
みゆちぃ「ごめん、冗談だって大好きお母さん」
みさこ「今更煽てても駄目」
ちゃんもも◎「えー」
汐りん「お母さんの料理は世界一まるよ」
みさこ「ふんだ」
ぐみてゃん&ゆずポン「お母さーん、今日は何食べたい?」
みさこ「はーい、お母さんは今日カレーが食べたいな!」
みゆちぃ&ちゃんもも&汐りん「おい待て!」
終わり