華音の特徴はいつもコーヒーとタバコを口にしていることだ。
そして、今日も華音はいつもの喫茶店でエスプレッソとタバコを口にしていた。
ここの喫茶店は大学の帰り道にある。
華音は今19歳で大学1年生だ。
華音はちょっと地味で友達を作ろうともしない。
1人の方が落ち着けるらしい。
そんな今日はあいにくの雨。
傘を持っているが、雨は嫌いなので喫茶店の中で雨が止むのを待っている。
あまり人の出入りも多くないこの喫茶店は華音にとっては癒しの場所となっていた。
外の雨の景色を見ながら華音はタバコに火をつけた。
すると同時にマスターがエスプレッソを持ってきてくれた。
マスターは華音が静かに飲みたいことを悟ったのか、黙ってエスプレッソを置きカウンターに戻って行った。
華音はマスターが作ってくれたエスプレッソを飲みながらため息をついた。
そんな時、ガラス越しに華音の目の前に1人の男性が来た。
彼は傘を持っていないのか、喫茶店の前で雨宿りをしている。
ジャケットを脱いでバサバサと雨をはたいている様子。
華音はそんな彼の姿を見て笑った。
そんな笑った華音をみて、彼はガラス越しににっこりと笑い華音に挨拶をした。
華音にはその笑った顔が小学生のような顔に見えた。
彼はバサバサとはたいていたジャケットをもう一度着て、喫茶店の中に入ってきた。
華音はいつの間にか、そんな彼の姿を目で追っていた。
彼が喫茶店の中に入ってきて彼は華音にお辞儀をした。
そして、カウンター席に座った。
彼はマスターと何か話をしている。
華音は少し気になっていたがそんなのは一瞬だけだった。
華音はまたガラス越しに雨降っている風景を見てタバコをくわえた。
そんな華音の手にしているエスプレッソはまだコップから湯気がでている。
華音はタバコを吸った後、温かいエスプレッソの入ったコップを口に近づけた。
何を考えているわけでもなく、華音はずっと外を見ていた。
華音はボーっと外を見ていると、後ろから誰かが近づいてきた。
華音はそんなことにも気づかず、またゆっくりとエスプレッソを飲んだ。
華音は一口飲んだエスプレッソの入ったコップを机に置き、
後ろに誰かいるのに気がついた。
華音は後ろ向いて誰かを確認した。
すると、そこにはさっき喫茶店に入ってきた男性だった。
彼は華音ににっこりと笑い、華音の隣に座った。
「いつも、ここにいるよね。よく見るんだ。」
「この喫茶店が好きなの。静かだし、いいでしょ?」
華音は静かに笑ってそう答えた。華音は手に持っていたタバコを灰皿に押し付けて火を消した。なぜ、彼が華音のところに来たのか、それは華音自身もわからなかった。