華音は高校生の時までは明るい女の子だった。
友達もたくさんいて、いつもはしゃいでいた。
けど、それは高校生の最初の時だけだった。
華音はみんなに言われて化粧をしたり、制服のスカートを短くしたりと変えていった。
華音はとても小柄でその辺のことは違うオーラがあった。
華音自身はそんなこと自覚はしていなかった。
けど、だんだんとかわいくなっていく華音をみて、女の子たちは華音にイジメをするようになった。
そして、学校の先生からもいつも注意を受けていた。
華音は最初自分がなぜ、いじめられるのかわからなかった。
けれど、それは少しずつわかってきたみたいだ。
華音は自分が変わっていくのがみんなには嫌なんだろうと察したのだ。
そして、華音の友達らは華音が悪い子に見られるように仕向けたらしい。
華音の周りはいつの間にか友達と呼べる子もいなく、ただ、地味に1人でいた。
そうすることでイジメもなくなり、華音はいつも1人でいることが多かった。
それから華音は自分が変わることを恐れた。
それから華音は1人がだんだんと楽になってきた。
自分が変わって人に何か言われることもなく、友達がいても余計な事を言われなくて済むと思っているからだ。
「なんだよそれ。みんなガキだな。大学はみんながみんなそうじゃないから。別にさ、自分にプラスになるようなことなら自分変えていってもいいんじゃない?」
「でも、そんなのわからないじゃない。」
「わかった。じゃぁ、俺はそんな悪いこと言ってるように見えるか?」
「見えない。でも、怖い。」
「まぁ、好きにすればいいけど。でも、俺は華音がもっとかわいくなるだろうと思って言っているだけだから。それだけは覚えてて。それに、自分の可能性をゼロにすんな。華音自身が変われるっていう可能性があること忘れんなよな。」
「う、うん。」
翔は華音の話を聞いて、すごくまじめになって、親身になって考えてくれた。
華音は翔の言葉を胸に焼き付けて、それから華音は少しずつ変わっていった。
翔に言われるように、エスプレッソ以外も飲むようになった。
翔のすきなミルクコーヒーを口にして、華音は1人で笑った。
たった、ミルク一つでこんなにも変われることを…。
そして華音は改めて、ミルクコーヒーはなんだか翔に似ていると思った。
そしてエスプレッソも華音自身に似ていることに改めて気づいた。
翔は華音に甘いミルクのような光を入れてくれた。
そのおかげで華音は暗いエスプレッソから翔のようにミルクコーヒーを飲むようになった。
END