しばらく図書室のソファで話した後、本棚から取った本を借りにエレベーターで1階に戻り、受付に移動した。優希も一緒に行くといい、華音の隣を歩いている。
「私これから喫煙所に行くけど、華音ちゃんも行く?」
「う、うん。じゃぁ行こうかな?」
2人は受付を済ませた後、図書室を出て外にある喫煙所の方に移動をした。
まだ今は授業中なのか喫煙所には誰も人がいなかった。
2人は喫煙所にある白く塗られた椅子に腰をかけた。
華音は椅子に腰をかけるなり荷物を自分の膝の上に置きバックを開けて本をしまい、タバコの入ったポーチを取り出した。
優希はいつもポケットにタバコを入れているらしく、バックを自分の座った隣に置いてポケットからタバコを取り出した。
優希と華音は翔の話をして笑っている。
話をしながらタバコの灰を灰皿に落とし、会話の途中でタバコを口にしては笑っての繰り返しだった。そんな時、優希は突然「おトイレ」と言い始め、タバコを華音に持たせて走っておトイレに向かった。
華音はしばらく1人になっていろいろ考えていた。
笑う時も困る時も1人でしていたことが、今では優希としていることでこんなに楽しいってことを。
もちろん翔がいるからたまには一緒に笑っているが、翔は男の子だ。
女の子といる時は共通の話題もあり、会ったら挨拶をして、普段の愚痴を言ったり聞いたり…。
人と一緒にいることがこんなにも楽しいことを華音は初めて経験をした。
しばらく1人でボーっと空を眺めながらタバコを吸っていると、喫煙所のドアが開き、優希が出てきた。しかし優希の後には沢山の女の子や男の子がいた。
「突然でごめんね。今友達からカラオケ一緒に行こうって言われたんだけど、華音ちゃんも一緒に行かない?翔にも連絡したら翔もくるって言ってるけど…」
「か、カラオケ?友達とカラオケとか行ったことないし、私人とあんまり話したこともないから、私いたら気まずくないかな…?」
「大丈夫だよ。行こうよ。皆もいいでしょ?華音ちゃん反応とかリアクションが可愛いし面白いんだよ」
「全然いーよ。いい機会だから皆で行こうよ。華音ちゃんっていうんだ。よろしくね」
そんな話をしているとちょうどチャイムが鳴った。
チャイムが鳴ると同時に沢山の人が喫煙所に集まってきて、一気に周りは騒がしくなった。