◆被害額拡大、10倍以上に
投資に関心を持つ人が増える中、
インターネット上には
『お金を増やすノウハウや
テクニックを紹介する』
などと勧誘する広告が多く見られるように
なっています。
しかし最近、特に「Facebook」や
旧ツイッターの「X」など
SNSに掲載された投資関連広告を
きっかけに、詐欺などの被害に
巻き込まれるケースが相次いでいます。
メディアに登場する著名人の名前や写真を
勝手に使用しコメントなどもねつ造して
信じ込ませようとするなど
手口も巧妙化しています。
警察庁によりますと、特殊詐欺のうち
有価証券やFXなど投資名目の
詐欺のことしの被害は
10月末までに去年の8倍余りの221件。
被害額は去年の10倍以上の26億円余りに
のぼっているということです。
インターネット広告も、
こうした被害の入り口の1つと
なっているとみられることから、
警察は関係する企業に対し、
広告を見る人などへの注意喚起をするよう
働きかけているということです。
◆対策は?専門家に聞いてみた。
インターネット上の金融トラブルなどに
詳しい成蹊大学の高橋暁子客員教授は、
被害が相次ぐようになった背景について
「物価高などもあり、投資でなんとかお金を
増やしたいという心理が広がっていて、
うまい話に飛びつきやすくなっている。
そのことがさらに詐欺を増やすという
悪循環につながっているのではないか」
と語りました。
高橋客員教授に被害に遭わないために
気をつけるべきポイントを聞きました。
◆「うまい話」は信用しない事
「楽してもうけられる」とか
「金が得られる」
という話は最初から疑う必要があり、
詐欺の手口には流行もあるので、
ニュースなどを通じて知る習慣を
つけることが必要。
◆検索やビデオ通話で確認を
著名人などをかたっているケースでは、
その人の名前で「検索」すると、
偽物による広告に対しての「警告」
などがヒットすることも多い。
LINEなどのチャットは、閉鎖的な空間で、
被害の証拠も消されやすいが、
「ビデオ通話をしたい」と持ちかけて、
相手の反応を確認することも有効。
相談窓口は?
公的機関などの相談先です。
詐欺的な投資勧誘などに関する相談は、
金融庁の
「金融サービス利用者相談室」で
受け付けています。
電話番号は0570-016811です。
また、「消費者ホットライン」の
「188」(いやや)にダイヤルすると、
消費生活センターなどの最寄りの
相談窓口を紹介してもらえます。
法律に関する問い合わせは
「日本司法支援センター=法テラス」
でも受け付けています。
連絡先は0570-078374(おなやみなし)
です。
以上
投資詐欺にご注意でした。
皆さん気を付けてね。