A:この前1人で喫茶店に行ったんだけど、その時に隣のテーブルから聞こえてきた話がどうも嘘臭くてね。事情通の君ならわかるかと思って聞いてくれるかい?
B:おう、聞くよ。
A:去年の秋から色々なことが変わったらしいんだよな。
B:そうなのか。
A:消費税が10.5%になって、
B:それは嘘だろ。嘘だよ嘘。
A:消費税0.5%上げた分宝くじの当選確率が上がって、
B:嘘だよ嘘。キャリーオーバー発生するよ。
A:しかも当選したお金で10万円分以上の買い物をすると10%還元されるんだって。
B:それも嘘だろ。
A:そこは10.5%じゃないのかよってツッコんでたけどな。
B:それは俺も思った。消費税10.5%にするなら還元額も10.5%がいいよな。
A:でもやっぱり消費税上げるのは反発もあってさ。野党が黙ってないって言うんだよ。
B:それはそうだろうな。あいつらはいつだって黙ってないよ。
A:野党が言うには消費税を逆に下げて、社会保障の見直しをしろってことらしいんだよな。
B:ホント、そうしてもらいたいよ。
A:その財源はどうなんだって話なんだけどさ、徳川埋蔵金を掘り当てて、それを財源にしようって言ってるんだって。
B:それは嘘だろ。徳川埋蔵金なんて嘘だよ。
A:でもやっぱりそれも反発があってさ。徳川の末裔が黙ってないって言うんだよ。
B:徳川の末裔は埋蔵金の場所、本当は知っているって言うのか?
A:徳川の末裔が言うにはもう一度鎖国して輸入に頼らない生活を目指しましょうって言ってるらしいんだよな。
B:徳川の末裔はそんなこと言わないだろう。嘘だよ、嘘。
A:それは現実的じゃないだろうって。さすがに鎖国なんてできるわけないよって。
B:ホントだよ。鎖国なんてできるわけないよ。
A:第一鎖国しようとしたら年末年始海外旅行に行く芸能人が黙ってないって言うんだよな。
B:もっといるだろ反発する人。経済学者とか。
A:年末年始海外旅行に行く芸能人が言うには、裏金だとかパーティ券だとかお金の流れが不透明な政治家の給料をなんとかして、国民にお金が回るようにしましょうって言ってるらしいんだよな。
B:そうだよ。政治家お金もらいすぎだよ。
A:でもやっぱり反発って起きるんだよな。
B:反発するなよ政治家。
A:裏金を受け取ってた連中が騒ぎ出すぞって言うんだよな。
B:それは嘘だよ。裏金を受け取ってた連中は何がなんでも表に出て来ないよ。
A:裏金を受け取ってた連中が言うには、もっと消費税を上げましょうって提案してるみたいなんだよな。
B:まだ甘い蜜を吸うつもりかよ。
A:冗談じゃない!いくらなんでも国民をバカにしすぎだろ!って俺言ってやったよ。
B:未来の国のリーダーここにありってか。
A:隣のテーブルの人たちがびっくりしてたよ。
B:そうだよなぁ。隣のテーブルから聞こえてきた話なんだもんな。1人で隣のテーブルにいた奴が急に大声出して向かってきたら誰だってびっくりするよ。
A:ところがここでも反発が起きるのが今の日本だよ。
B:嘘だろ。いくらなんでももう反発は起きないだろ。
A:全国のレジ担当者が黙ってないって言うんだよな。
B:隣のテーブルの人に無視されたんだな。よかったよ、トラブルにならなくて。
A:また消費税の設定をし直さなきゃいけないなんてやってられないって言うんだよ。
B:そうだよな。コストもかかるだろうしな。
A:だから全国のレジ担当者は、なんでもいいから給料上げてくれって思ってるんだって。
B:そうだよな。給料上げてもらいたいよな。
A:でもここにきて夢を追いかけている子を持つ親達からの反発があるらしいんだよな。
B:反発することないだろ。
A:思っていることは口に出さないと叶わないぞって。
B:確かにそれはそうだな。思っているだけじゃダメだったな。
A:まさかとは思うけど、ここでも反発は起きるんだよな。
B:この話あとどのくらい続くんだ?
A:もう終わるよ。
B:そうか、ゴメン。
A:全国のテレビに出られなかった元アイドルたちが、どんなに夢を口にしてたって叶わないものは叶わないだろって言うんだよな。
B:そうだよな。それが現実ってもんだよな。
A:元アイドルが言うには、やっぱり金、世の中は金、アイドルの経済効果は世界を巻き込むものだからアイドルは税金免除の対象にすべきだって言うんだよ。
B:アイドルだってピンからキリまでいるし、一概に税金免除は無理だよ、無理。
A:思わずよく言った!って言ってやったよ
B:懲りないな。
A:しばらく目が合ったよ。
B:トラブルの予感がするよ。
A:隣のテーブルの人たち帰っちゃったよ。
B:それはそうだろ。怖くていられないよ。
A:なあ、今の話、全部本当なのかなぁ?
B:君が怖いのは本当だよ。