第二次世界大戦で枢軸国の中核となったのは日・独・伊(三国同盟)ですが、「排外的自民族優越軍事帝国主義」という思想的共通性を持っていました。
大日本帝国の「排外的自民族優越軍事帝国主義」は江戸時代以来の尊王(皇)攘夷思想(排外的自民族優越思想)に基づく「国家神道」を根幹としており、それに明治以降に欧米軍事帝国主義をミックスしたもので、第二次世界大戦中にそれが極端になっていきついたのが「一億総特攻」「一億玉砕」という、ほとんど「人民寺院」か「死ね死ね団」のような状態です。
完全に頭のおかしな「一億総自殺カルト」に行きついてしまったのですが、ソビエト連邦の参戦とその怒涛の進撃に恐れおののいた昭和天皇以下の大日本帝国の支配層は、ソビエト連邦側に占領されると皆殺しにされそうなので米英側に降伏することにしたようです。
敗戦間際の頃に徴兵されて玉砕させられる寸前だった世代は、戦後連合国占領軍(ほぼ米軍)を命の恩人の解放軍と感じたようで、徹底的な親米になったみたいです。
大日本帝国支配層の継戦意思を砕いたのはソビエト連邦の参戦とその怒涛の進撃だったので、本当の命の恩人はソ連軍だったのですが、そのような事情は当時わかりませんでしたから、直接接してチョコレートとかをくれる米兵を解放軍として親近感を抱いたのは当然なのでしょう。
もともと大日本帝国の都市住民は太平洋戦争開戦前は親欧米でハリウッド映画のファンも多く、アメリカ合衆国の豊かな生活ぶりはあこがれの対象だったようです。
日本会議のような大日本帝国回帰派右翼団体は「日本のナチス」に相当する極右思想なので、戦後国連体制に反する思想集団ですから政治から排除しないと非常に危険なのですが、そのことがあまり認識されてないようです。
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