決算にあたり、内容を捏造・改竄・隠蔽・言い換えして自社に都合よくすることを「粉飾決算」といいますから、歴史を自分たちの主張に都合のいいように捏造などすることは「歴史修正主義」ではなく、「歴史粉飾主義」というべきでしょう。
間違ったことを正すことが「修正」であり、ミスノン修正液で間違った部分を消して正しく書き直すことは修正ですから、修正というのに悪い意味はありません。
しかし、歴史的事実の正しい部分を覆い隠す(隠蔽)、自分たちに都合のいいように書き直す(改竄)、実際に無くても都合よく作文する(捏造)、言葉を変えて印象操作する(言い換え)ことなどは「歴史粉飾主義」というべきです。
学者がこういうことをすると、曲学阿世の徒と言われます。
現在テレビのニュース解説に出てくる学者・専門家・知識人・文化人・ジャーナリストなどは、ほとんどが曲学阿世のたぐいなので、あまり信じないほうがいいのですが、たまに本当のことを言ったりする(いわゆるハーフトゥルース)ので厄介です。
マルクス主義歴史学が盛んな頃は左翼側の歴史粉飾が結構あったようなのですが、ソビエト連邦崩壊がもたらした社会主義思想の全否定の風潮により、左翼的な歴史観を全否定する右翼歴史観による歴史粉飾が盛んにおこなわれてるようになりました。
そういうのを「歴史修正主義」と言うのがいますが、それではほめていることになるのが分からないようです。
所得金額を隠蔽・捏造・改竄して確定申告するのは脱税という犯罪ですから、「正しい金額」に修正申告させられます。
大体、高学歴のくせにあまり本を読まないので国語力の低劣なマスメディアの連中(とにかく日本語を知らない)が日本語を破壊しているのですが、そういう連中は日本語の乱れを低学歴の若者のせいにしたがりますので気を付けましょう。
とにかく、慣用句の使い方がおかしいのが多いのですけど、周りが訂正してやればいいのに、周りの連中も知らないみたいで聞き流しています。
歴史粉飾主義の一例ですが、中国への「侵略」を「進出」と言い換えして粉飾する輩がいますが、満州国建国の中心人物だった岸信介氏が、下の動画の最後のほうで、はっきりと「侵略」と言っています。
「侵略」を「進出」と言い換えてごまかそうとしても、相手国国民の心証を悪くして怒らせるだけだということがわからないのでしょうか?
ありがとうございます